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「少女の友展」 弥生美術館 / 「生誕125年 夢二装幀事始」 竹久夢二美術館

会期末ギリギリに行く展覧会が多く、なかなか記事にしても既に展覧会は終了で大変申し訳ないです。
でも、この展覧会は記録に残したいので敢えてご紹介。
今、話題になりつつある埼玉県近美で開催中の小村雪岱に関する展示物や大正版画で見た橋口五葉、同じく宇都宮美術館で開催中の杉浦非水の装幀本なども展示されていた。

1.弥生美術館「少女の友展」
yayoi

サブタイトルは中原淳一を生んだ伝説の少女雑誌の48年。文字通り「少女の友」の創刊から廃刊までの歴史をたどる内容。
注目したのは、先日日経朝刊で紹介されていた「少女の友」の付録たち。当時、紙製のものしか付録としてはいけなかった。このしばりがある中で、よくぞこれだけのものをというくらい凝った付録を付けていた。
その代表が「彦根屏風畳紙」。現代風に言えば、小さなポケットを何個も付けた和風小物。しかし意匠は彦根屏風で、ポイントになる絵は村上三千穂という本格派画家。いやはや、新聞で見た写真だけでも凄いと思ったが、実物を見られるとは~。言うまでもなく、リアル付録は写真以上の迫力だった。細かい絵、思ったより大きい。
他にも手のこんだ歌留多セットなどが並び、目がくらんだ。

更に、「主筆」と言われた編集長(特に内山基の存在は印象深い)と読者との交流も「少女の友」ならでは。この雑誌があったから田辺聖子の現在はあるのかもしれない。
挿絵画家争奪や人気画家を見つけるまでの苦労、戦前、戦後と時代を反映せざるを得ない雑誌の姿も伝わって来た。
「少女の友」の挿絵画家で有名なのは中原淳一だが、最初の挿絵ではやや垂れ目になってる少女の絵が、丸く潤んだものになっていく過程がよく分かった。
他の挿絵画家では、松本かつぢと初山滋に注目。特に初山滋の作品は雰囲気が全く違う。この方の回顧展を2年くらい前に「いわさきちひろ美術館」で開催していなかったか。どうにも気になるので、図録を探してみようと思った。

ところで、「少女の友」表紙原画の所蔵先の多くが早稲田大の演劇博物館だったのはどういう訳だろう?「少女の友」と演劇とはまるでつながらないのだが。どなたかご存知の方があれば、ぜひご教示ください。


2.竹久夢二美術館 「夢二装幀事始」「明治、大正、昭和の美本」
夢二が著した57冊の著書をはじめ、彼が手がけた装幀本を展示するとともに、「本」が取り持つ縁で親交した恩地孝四郎<版画家>らをはじめとする画家、作家との交流の足跡を紹介するもの。併せて、装幀史に名を残す美本や、装幀、挿絵の原画を特別に展観する。

夢二の装幀本は何度も見ているけれど、今回嬉しかったのは、夢二以外の画家の装幀、挿絵原画を見られたこと。
特に、先週行ったばかりの神奈川県近美「白樺派の愛した美術」で深く感銘を受けた河野通勢の挿絵の続きと陶芸に関心を持つきっかけを作ってくれた青山二郎の装幀本の原画下絵があったのには感動した。

更に恩地孝四郎の木版画だけでなく、「白黒」と題した木版画作家の雑誌も展示されていて、川西英や川上澄生らの作品もあり。版画ファンなら、必ず楽しめるはず。

そして、話題の小村雪岱の貴重な新聞挿絵原画も埼玉でも資生堂でも展示されていなかった作品が出ていた上に、宇都宮美術館で見た杉浦非水の作品も、他の画家たちの挿絵と比較すると、やっぱり時代の先端、斬新なデザインだと改めて感じた。

3.安野モヨコ展 レトロモダンな世界 弥生美術館3階
いつもは、高畠華肖のコーナーが今回は特別に安野モヨコ展になっていた。安野と言えば原作漫画が映画にもなってるくらいで、私も存在は認識しているし、漫画も読んだことはあるが、原画の魅力ってやっぱり大きい。
色が全然違うのだった。安野も時代は違えど、現代の人気画家には違いない。1階で販売していた絵はがきセットはかなり魅力的だった。
3階にあった大きな模型風の作品は、幻想的で前述の雑誌付録の拡大版みたいで、これも面白かった。

ぎりぎりだろうが、やっぱり行って良かった。

1月3日からは「鰭崎英朋展」が開催される予定。今度は早めに見に行きます。

*展覧会は12月23日に終了しています。

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lacopen様

貴重な情報を有難うございます。
なるほど、納得がいきました。
そして、1月25日~2月4日まで會津八一記念博物館で
「中原淳一と『少女の友』の画家たち」の展示があるようです。
こちらも見に行けたらと思っています。

「少女の友」表紙原画の所蔵の多くが早大にある件について

早稲田大学會津八一記念博物館の近代美術コレクションの中に、内山基コレクションがありますが、これは早大出身のご息女を通じて寄贈されたとのことです。内山基氏自身も早大出身で、実業之日本社に入社して編集者になりましたが、創業者たちが早稲田の前身だった東京専門学校出身であり縁が深いようです。

noel様

ショップに付録だけを集めた本があったのご覧になりましたか?
りぼん、なかよし、同い年なのでお分かりいただけるかと思いますが
太刀掛秀子とか出て来たのには参りました。
あの本、次に行ったら買っちゃうかも。
危険すぎます、あのショップ。
鰭崎は初日を飾りたい!

No title

本当にこれは行ってよかったです!(付録付き復刻版購入の誘惑と戦う苦しみ?を味わうにせよ...) 鰭崎英朋展も先日日経で雪岱展と並んで紹介されてましたよね~ 来年もますます忙しくなりそうですね!
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