スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ヤン フードン 将軍的微笑」 原美術館

yan

原美術館で開催中の「ヤン フードン 将軍的微笑」を見て来ました。

ヤンフードンを意識し始めたのは、今年はじめに愛知県美術館で見た「アヴァンギャルドチャイナ」展だった。
どぎつい映像作品が続き、辟易ぎみになっていた最後の最後にヤンフードンの8面を使用したモノクロ映像作品《断橋無雪》2006年が、水墨画を見るような静謐で美しい画面で内容は中国的ではあったけれど、古い中国映画のようでもあり魅力的だった。

実は調べてみたら、この「アヴァンギャルドチャイナ展」の前にも2回彼の作品を見ていることが判明。
シャネルモバイルアート展と東京都写真美術館で昨年夏に開催された「液晶絵画」展である。
特に、後者で名前の記憶は残っていたが、もう1人出展していたアニメーション風映像作家と混同してしまったらしい。

今回の原美術館での展覧会はヤンフードンの日本初の個展。
新作の大型映像インスタレーション≪将軍的微笑≫2009年を含め、全部で5作品の映像作品を見ることができる。
展示会場詳細はフクヘンブログに詳しいので、ご参照ください。⇒こちら

やはり、圧巻なのは最新作の≪将軍的微笑≫である。
暗幕をくぐって中に入ると大きな食卓に食べ物とそれを食べる手の映像が流れる。更に食台の上には全部で12のモニターがあり、それぞれ映像が流れている(6つずつ別の映像だったと思う。)。
壁にも小さなモニターがあり、こちらは静止画像。
特筆すべきは、部屋の両端にある大スクリーンの映像で、一つは老人が昔を回顧し語っている。彼の作品にしては珍しく声がある。もう一方の壁にあるスクリーンでは盲目の老人がピアノを奏でる。
この盲目の老人ピアニストの映像が素晴らしかった。レンブラント風光と影。ちょっとオランダ絵画を思わせるような諧調を持っている。
しかも、ヤンフードンが撮影する女性は皆どこかしら魅力的。それは笑顔だったり、仕草だったり様々なのだが。

ヤンフードンの映像作品にストーリー性はほとんどないと言って良い。
あったとしても、それを考えるよりむしろ、彼の映像の美しさを楽しんだ方がいい。
私が感じる彼の作品の一番の魅力は雑多な場面の重なりの中で、時折圧倒的に美しい場面が登場する。その時々の美しさを探し求めるために、他の場面もついでに見てしまうという感じ。

もちろん、作品それぞれには制作に至った背景や作家の思想は含まれているため、中国現代アーティストの多くがそうであるようにやはり社会風刺的かつドキュメンタリー風ではあるが、一方時折見せる水墨画的、詩情ある場面が魅力的。

ヤンフードンは今年上海美術館で大規模な個展を開催し、将軍的微笑はそこで発表された新作でもある。
他には≪竹林の七賢人≫2005年、≪The Half Hitching Post≫2005年など、未見作ばかりだった。
最も長い作品が≪竹林の七賢人≫2005年で54分で、全作品を見るのだったら途中休憩をかねて2時間~2時間半は予定した方が良い。
また、毎週日曜には「Backyard-Hey,Sun is Rising!」を35ミリフィルムで上映(13分)。ヤンフードンの意向で映写機もろとも展示室内に持ち込むという上映方法を取っている、映写機の回る音も作品の一部なのだそう。

意外といっては失礼だが、まだ始まったばかりなのにかなりお客さんがいたのには驚いた。やはり、フクヘンさんのブログの影響かしら。

*3月28日(日)まで開催中。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

原美術館「ヤン フードン 将軍的微笑」を観てきました。

近くの御殿山ガーデンは朝の安保に最適。 原美術館にて 「ヤン フードン 将軍的微笑」を友人と二人で観てきました。 アバンギャルド...

コメントの投稿

非公開コメント

せいな様

こんばんは。
混んでいた・・・ちょっと意外だったりします。
あれは混んでしまうと、他の映像が厳しいでしょうね。

上海展の図録がショップにありましたが、ご覧に
なられましたか?

本日行ってきました。
来場者がかなり多くて正直驚きました。
「将軍的微笑」は凄かったですね。
会場で会食に参加してる気分になれました。
原美のあの部屋のサイズだからそう思えたのかな。
上海ではどんな展示室だったのか気になりました。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。