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「安井曾太郎の肖像画」 ブリヂストン美術館

yasui

ブリヂストン美術館で開催中の「安井曾太郎の肖像画」に行って来ました。
展示の詳細は美術館HPをご覧ください。→ こちら

既にご覧になったブロガーの方からも好評のテーマ展示。確か昨年の同時期はセザンヌ特集だったような記憶がある。
今年は、そのセザンヌを敬愛していた安井曾太郎を扱っている。
安井の作品は数多いが中でも肖像画にだけ的を絞って展示しているのがポイント。

出展作品リスト(→こちら)をご覧いただけばお分かりのように、ブリヂストン美術館の所蔵作品だけでなく、個人蔵、ひろしま美術館、東北大学史料館、兵庫県美、徳島県立近代美術館など全国各地の美術館から展示作品の大半を借り手の展示。

展示は、ほぼ制作年代順になっており、冒頭にあった≪父の像≫≪母の像≫1915年などのようにセザンヌへの傾倒を強く感じさせる作品から始まり、長いスランプから脱出できたという手ごたえを感じた作品≪画質≫≪坐像≫など安井独自の個性が作品に現れてくる肖像画、晩年の作品に至るまでじっくり作風の変遷を見せてくれた。

作品の制作過程となるデッサンを完成作の横に展示してあるおかげで、最初のデッサンから2枚目、完成作と線や形態を捉える上での安井の迷いまで感じられた。

更に注目したいのは作品にまつわるエピソードやモデルになっている人物と安井との関係である。
肖像画を描くに至った経緯や制作中のエピソードが短すぎず長すぎず、キャプションとして適度な長さで綴られているのは非常に良かった。
キャプションよりもっと詳しく知りたい方は図録をお読みいただくことをお薦めする。1枚1枚の絵に対しての解説やエピソードがきっちり綴られている出来の良い図録だった。

一巡したら、じわじわと安井作品の良さ、展示内容の素晴らしさが感じられて、久々にこんな気持ちの温かくなる展覧会を見せていただいたなぁとしみじみ感じた。
この後、いつもの名画が並ぶ所蔵品を拝見し、そこにも安井の作品が3点(1点は風景、2点は薔薇と桜を描いたもの)を見つけたが、先に見た肖像画の印象が強く、やっぱり肖像画が安井の良さを一番訴えてくるような気がした。

最後に、もう1度安井特集を見て、今回一番お気に入りの≪孫≫1950年大原美術館蔵(下図)の前に立つ。
mago

この色使いがたまらなく良い。ピカソの人物画にも似たような色使いの作品があった筈。
人物の特徴を上手く捕える術もさることながら、背景の色、さりげなく置かれた椅子の模様など、計算された色へのこだわりを感じるのだった。
安井もこの作品を気に入り、その後『文芸春秋』の表紙に孫を描いている。この表紙作品原画も6点出展されている。

安井は学者や政治家など広く著名人の肖像画を手がけたが、その1人である貴族院議長だった徳川圀順氏が、自身の完成した肖像画を見て語った言葉を以下にご紹介して記事の終わりとする。

「絵は出来上がった。私はこんなおやじかとがっかりしたが、安井さんに描いてもわれた方が皆言われるように、自分もだんだん絵ににてくるように思われる。」

安井には、描くモデルの将来まで見えていたのだろうか。

*1月17日(日)まで開催中。

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安井曾太郎の肖像画 【ブリヂストン美術館】

色々とネタを溜め込みっぱなしですが、銀座~東京の記事が続いているので、今回は差込でブリヂストン美術館で観た「安井曾太郎の肖像画」展...

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よし様

こんばんは。
そうなんです。マティスっぽい色使いも見せてます。
特にソファの柄があった作品なんかそうでした。

ス、ス、スペル間違った

matisseでした。失礼をばいたしました!

mattisな感じします。いいですね。
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