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「水連池のほとりにて モネと須田悦弘、伊藤存」 アサヒビール大山崎山荘美術館

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アサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の「水連池のほとりにて モネと須田悦弘、伊藤存」に行って来ました。
展覧会HPはこちら

既にご覧になられた方も多いかもしれないが、この展覧会、モネ、須田悦弘の名前は出ているが、事実上は伊藤存の個展に近い。

新館(安藤忠雄設計)のオーバルの壁面には同館所蔵のモネによる「睡蓮」作品5点全数が展示され、中央の仕切られたコーナー(靴を脱いで鑑賞)では須田悦弘の2002年制作「睡蓮」が展示され、更に2点の新作が公開されていた。
その前日に行った金沢21世紀美術館のコレクション展にも須田悦弘作品の展示があり、あちらは5点(既存3点、新作2点)だったが、展示方法の大胆さは金沢の方が上だった。
須田さんの作品というのは、どこにあるのかなと探すのも楽しみの一つなのだ。

さて、メインは本館1階を使用した伊藤存の本展のために制作された作品群とその展示方法である。
伊藤存は刺繍、と言ってもゴージャスな刺繍というのではなく、むしろラインや色数を絞った糸色で勝負している作家。
今回の伊藤存は彼自身が選択した大山崎山荘美術館の所蔵品と山荘でのスケッチをもとに新たに制作した新作とのコラボレーションがとにかく見事。

完全に伊藤存の世界を作り出していた。
伊藤存の作品を初めて見るという方のために、分かりやすい対話形式の解説パネルがあったり、別に見たくない方は見なくても良いけれど、作品を見る視点、自分では気付かない視点を気付かせてくれるという意味でこの解説は助かった。
もちろん、観賞者の感じるままに好きに楽しめ場良く、今回の新作では更に線が絞り込まれている感じがした。
そして、なぜか伊藤存の作品とバーナード・リーチ、濱田庄司、河合寛次郎という民芸の作家たちをはじめ、あのルーシー・リーの器も4点競演している。陶芸と刺繍の作品が妙にマッチしているのが不思議。

箱庭っぽいガラスケースでの展示方法も良かった。
中に入っている、粘土細工の小さなオブジェ達も皆、伊藤の手によるもので、これが更に池のイメージ作りに効果を出している。

・≪人くらいの魚≫
最奥の池の横にある廊下に展示してある作品。ぶら下がって展示されている。
草魚は人の背丈くらいまで成長する魚だそう。この魚の中に入っている人を見つけることができるかな。

・≪草魚ライン≫≪草魚ライン2≫
伊藤が庭でもっとも気に入ったのは草魚。何度も繰り返し観察しているうちに、草を食べる草魚が同じラインを泳ぐことに気付いて、本作品の着想を得る。
ライン的には一番面白いし、分かりやすかった。

今回はかなり、伊藤存が作り出す糸のラインに目をこらさなければならない。
だまし絵ではないのだけれど、線の中から、徐々に浮かびあがって来るものが見えてくるか見えてこないか、問答しているようだった。

・≪コシカケ≫
絵の中のサルを発見できるか?

・≪ここの池に家鴨がいない≫
山荘の池に家鴨はいないが、この作品の中には・・・。

山荘の池に住む様々な生物との伊藤存との対話が作品に表現されている。
静かな対話をリーチらの器に描かれたモチーフと共に楽しめる。

作品を置いているスツールが黒田辰秋のものだったり、宝箱を見せてもらっているような気がした。
刺繍作品だけ展示されているより、陶芸作品との組み合わせで別の見方、感じ方をすることができる。

*チラシには今月末までの開催とあるが、好評により2月28日(日)まで会期が延長しています。

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