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「世界遺産 金閣 銀閣 寺宝展」 相国寺承天閣美術館

soukokuji


再び京都の観賞記録です。相国寺承天閣美術館で開催中の「世界遺産 金閣 銀閣 寺宝展」に行って来ました。

現在京都では「第44回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が行われており、相国寺承天閣美術館も参加施設に名を連ねている。
相国寺と言えば、伊藤若冲が動植綵絵を寄進したお寺としても有名で、動植綵絵30幅と同寺所蔵の釈迦三尊像を一堂に展示した2007年の若冲展は鮮烈で、一生忘れられない展覧会だと思う。

その後も、京都へ行くたび何度か訪れているが、今回の展覧会でもまた初公開作品が何点も出展されており、所蔵作品の懐の深さに感じ入るばかり。かつてあった萬野美術館コレクションを引き継いだのも大きいのだろう。

今回は、第一展示室でプチ若冲特集と言えるほど若冲作品が出展されている。
・釈迦三尊像
・玉熨斗図
・厖児戯箒図
・中鶏左右梅図
・牡丹百合図
・群鶏蔬菜図押絵貼屏風
特に、厖児戯箒図は2007年の同展で初公開された懐かしい作品。久しぶりに拝見した。

さて、若冲だけではない。本展は金閣寺、銀閣寺の寺宝から精選された墨蹟・絵画・茶道具などの数々の名品で、その悠久の歴史と文化を紹介するもの。江戸時代初期の金閣の姿を描いた「金閣寺遊楽図屏風」や、池大雅が克明に銀閣寺の実景を写した「慈照寺境内図」など当館初公開の作品を含む、書画約60点、工芸30点の名品の数々が出展されるのが見どころ。

ということで、以下初公開、もしくは私が未見の作品を中心に感想を綴りたい。

・山水人物図(三面のみ) 与謝蕪村 京都市指定文化財
前記特別公開による展示作品。慈照寺(銀閣)方丈上間一之間襖絵のうち三面だけを展示している。上間は上官之間として格式が高い。この部屋に与謝蕪村なのかとちょっと意外であり、逆に人気があったのかと思った。同じ慈照寺方丈には池大雅の襖絵もあり、二人がコラボ?するのは「十便図十宜図」だけではなかったようだ。
肝心の作品は、蕪村50代の円熟期に入っての作品だが、個人的にはピンと来なかった。

・慈照寺境内図 維明周奎賛 池大雅筆 初公開
池大雅による境内図だが、慈照寺と大雅との強い関係を伺わせる資料的価値が高いとみた。

・金閣寺遊楽図屏風 一隻 初公開
江戸時代前期の遊楽の様子を描いた屏風。境内図とは違って、庶民の様子がよく分かる。

・君台観左右帳記 伝相阿弥筆 室町時代
これは分かりやすかった。展示されていたのは、中国の画家と日本の画家が3段階に分けてランク付けされている。これで東山御物の選定が行われたのかと思うと、見ていて楽しい。
知ってる作家も意外にランクが下の方だったり、当時の人気画家の趨勢を伺える貴重な資料。

・釈迦十六善神像 円山応挙
応挙の仏画は、他にちょっと思い出せない。あまり印象に残らなかったのかもしれないが、本作は違う。しっかり強く印象に残る作品だった。まず目を引くのは、鮮やかな群青の背景が鮮烈。更に対照的に中央に座した釈迦の衣紋の細かさといったらもう、応挙の筆が唸っている。

・頭陀釈迦図 張思恭 初公開 宋
宋代の絵画自体大変貴重で、見る機会が少ないのに、今回は3点の絵画が出展されていた。本作品は重要美術品であるがやや劣化が激しいのが難。

・江天暮雪図 牧谿筆 東山御物 宋 初公開
こちらも初公開の逸品。牧谿のしっとりした風景画である。

先日静嘉堂文庫美術館で、なぜ日本では北宋絵画、南宋絵画のいずれも流入していたのに、南宋絵画が重用されたのかを「水墨画の美」シンポジウムで質問したら、興味深い回答をお二人の専門家からいただいた。
?牧谿のような南宋絵画の湿潤とした作風が日本の気質、風土にあっていた(板倉聖哲氏)
?ちょうど日本で水墨画が流行しはじめた雪舟の時代には南宋絵画が当時の中国では復活人気となっていた。日本の画家たちは、過去の流行を追っていたのではなく、当時の人気先端を追っていた認識を持っていた筈。(小川裕充氏)

なるほど、牧谿の作品を見ているとしっとりした情緒が感じられ、北宋絵画ではそうした余白の美というか遊びがないように思う。

・柳鷺図 楚石梵賛 黙庵霊渕筆 初公開

・妙音弁才天像 作者不明 室町時代 初公開
作者不明ではあるが、良質な弁才天像。

・白楽天像 無学祖元筆 初公開 鎌倉時代 重要文化財
鎌倉時代の貴重な人物画だとか。

・真山水図 伝如拙筆 能阿弥筆 初公開 東山御持物


上記絵画だけでなく、茶碗をはじめとする陶芸品はいつも通り名品揃い。仁清、長次郎銘喝食など枚挙にいとまなし。

見どころは、以下美術館HPに画像入りで掲載されているのでご参照ください。
http://www.shokoku-ji.or.jp/information/news/091213.html

いつ行っても、満足できる展示、西の筆頭美術館だと思う。

*3月22日(月・祝) 会期中無休!

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