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「市川孝典 murmur」 FOIL GALLERY

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馬喰町のフォイル・ギャラリーで開催中の「市川孝典 murmur」に行って来た。
ギャラリーHPはこちら

市川孝典(いちかわ・こうすけ)さんの記念すべき最初の個展「Vintage Brown」が開催されたのは昨年の6月のこと。
幸運にも私は最終日に滑り込み、ご本人ともお話させていただくことができた。その時の感想記事はこちら
最初の個展での記憶も冷めやらぬまま、2010年のVOCA展入賞者の中に市川氏のお名前を発見した時はかなり驚いた。
デビューして1年経たずして、VOCA展に入賞とはすごい。

そして、今回もまたもや運良く市川氏ご本人が在廊されており、ご本人とお話することができた。写真撮影もご快諾いただいたので、ブログに掲載させていただく。*拙い写真でゴメンナサイ。

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*市川氏ご本人が一番お好きだとお話されていた作品。

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*展示風景

前回個展では、シャンデリアやロシア貴族が着用していた上着などモチーフ自体にインパクトがあった。
しかし、今回のモチーフは樹木。
展覧会タイトルの「murmur」は英語で「ざわめき」の意だが、今回は特に「木々のざわめき」の意味で用いられている。
樹木をモチーフとして、前回同様線香で付けられた穴や焼け跡で制作された作品は、前回以上に構図や陰影の表現など技法的に如何に優れているかが明確になったように思う。
つまり、モチーフのインパクトだけで勝負するのではなく、作品全体で勝負できることが明確になったと言うべきだろうか。

更に前回市川氏ご本人が仰っていた通り、和紙(これも様々な和紙の中から選りすぐった)を使用し、焦げ跡での表現のみならず、和紙自体を破いたりと別のニュアンスを付ける試みもされていることに注目。
最初に使用されていた洋紙(上質紙だったか)は、和紙に比べ弱いため、破くといった冒険はできなかったが、和紙はちょっとやそっとでは形を損なうことがないとのこと。
会場に2点だけだったと思うが、アクリルの額に入っておらず、和紙そのままで直に展示されている作品((トップ画像)がある。

やはり、アクリルを通して見るのと、アクリルなしで直に見るのとでは全然違っていた。
私の好みは断然アクリルなしの方。
ダイレクトに焦げ跡や濃淡などが伝わって来る。

モチーフとなった樹木はフランスの古城周囲の森に入った時の記憶で描かれている。
前回もそうだが、市川氏はご本人の記憶を絵画化する。
下書きなしで、どんどんイメージがわき起こり、記憶が絵画化されていく過程はまるで魔法のようだ。

今朝(2月1日)の日本経済新聞朝刊の文化面でも大きく記事が掲載されていて、またもやビックリ。
日経記事では、現在の制作方法についてや線香を選ぶまでの過程など詳細が記載されている。もし、まだご覧になられていない方は、ぜひ同誌をご参照いただければと思う。

印象的だったのは、来客での人気作品と市川氏ご本人が好きな作品が違っていたことだろうか。
市川氏が一番好きだと仰っていた作品は、15点の展示作品中でも、一番抽象的で白の余白部分が多い作品だった。
もしかすると、あの白い部分こそが、一番描きたいと思った靄だったのかもしれない。

VOCA展出品作も今回の樹木をモチーフにした作品だとのこと。

次回作ではどんな記憶の世界が飛び出してくるのだろうか。

*2月6日(土)まで開催中。12:00 - 19:00

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はろるど様

こんばんは。

和紙を破いているお話は市川さんご自身が教えて下さったのです。
今回はこういう所を工夫したのだといろいろ説明をして下さいました。
バリバリのパンク?ファッションで最初はびびってしまったのですが、
非常に丁寧で礼儀正しい方です。

作家さんのキャラクターと作品は別ですが、今後彼のどんな記憶が
絵画化されるのか、無尽蔵にイメージが湧いて出るのか
興味深いですね。

No title

こんばんは。インタビュー記事、参考になります!ありがとうございます。

>和紙自体を破いたりと別のニュアンスを付ける試みもされていることに注目

これは気がつきませんでした。とすると今後、作風としても変化してきたりするかもしれませんね。

余白の妙でしたか。もう少し他の作品も拝見してみたいですね。
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