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森川穣「雨の降るを待て」 studio90

前回の続きです。
京都芸術センターでの展示「確かなこと」を拝見した後、市バスに乗って森川さんのもうひとつの作品「雨の降るを待て」鑑賞のために、studio90へ向かった。

morikawa

到着し、森川さんとご挨拶。お目にかかるのはこれで2回目。
早速、展示室にご案内いただく。

「中は暗いので、注意して下さいね」と森川さん。
暗幕をくぐると、ほぼ等間隔に並べられた様々な器が床に置かれていた。
見上げると器の上からは、天井にいくつか穴が開けられており、そこから差し込む光がささやかにゆるやかに器を照らす。
天井だけ見ると、星空のようで、床を観ると器がキラキラと煌いている。

きれいな世界。ゆるゆるとしたずっといたくなるような居心地良さ。

目が暗さに慣れてくると、器の中にお水がたまっていることに気付いた。でも全部の器にお水が入っている訳ではない。お水が入っていても、縁まで一杯になっているのと下の方にちょっとだけ溜まっているもの様々で、器の形や大きさも皆違う。
神奈川近美の内藤礼さんの展覧会「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」でも小瓶にお水が入ったものが沢山使用されていたっけ。

森川さんの作品の意味する所は何だろう。私が作品に浸っていると、森川さんが作品解説をして下さった。

100日間、毎日器を天に向ける。
タイミングは眠る直前。
一日の終わり、一日の始まり。
~「雨の降るを待て」解説より一部抜粋。

24時間器を外に置いておく。置く位置も置く時間も決まっている。
24時間お天道様かはたまた雨雲にさらされるかはその日次第。
毎日毎日、集めた器が私の目の前に置かれているのだった。

これまで時間を視覚化しようとしたアーティストの作品はいくつも観た。
この作品は時間もだけでなく、空気も風も光も自然のエキスだ。

「照明が当たっているのは、雨が降った日の器なんです。」と解説が続く。
晴れた日の器には照明が当たっていないので、暗闇に沈んでいる。
光をいっぱい浴びた器が暗闇に沈んで、お日様が射さなかった雨の日の器がキラキラと雨水が反射して光る。
実際のお天気とは逆。いや実は私に観えていないだけで、光を浴びた日の器は本当は輝いているのかもしれない。

私が行った2月13日はちょうど器を天に向け始めた日から数えて89日目だった。
行った時間には、まだこの日の器は外にあって展示室には前日2月12日までの88個の器が横10個×縦8列+余り8個が横に並んでいるのを鑑賞した。
個展の最終日である2月24日がちょうど記念すべき100日目。
この日に森川さんが眠りにつく頃、作品が完成する。いや、もしかしたら、まだ続く?

長い時間が経過したような気がした。だって、88日間を1度に経験したのだから。
展示室の外に出た時、88日間のお天気記録と展覧会解説(先に一部引用)をいただいた。
2月6日は雪だった。
この日の器はどんなだったろう?

これだけの仕掛けを作るのって大変だったろうなと思い、そのあたりを伺ってみた。
「自分のstudioだから、天井に照明仕込むのもできるんですよね。」とのこと。

作品の余韻が続いて、何を伺ったらよいのか分からなくなってしまった。
「確かなこと」「雨の日を待て」いずれも素晴らしいインスタレーションで、私がこの日観た最高の作品だった。

森川さんの今後にますます期待とエールを捧げたい。

*2月24日(水)まで開催中。こちらもオススメ。
studio90 京都市南区久世大藪町490-1-3 TEL 080-1505-6581
studio90@live.jp

(注)sutudio90での作品鑑賞には予約が必要です。
<予約方法> ⇒ こちら
当日でも電話で連絡し、空いていれば鑑賞可能とのこと。
現在の予約状況は、森川さんご本人のブログで確認できます。⇒ こちら

なお、studio90までは市バス利用も可能ですが、遠来の方は最寄りの阪急東向日駅またはJR向日町駅からタクシーを利用された方が早いです。
アクセス詳細は、studio90のホームページでご確認ください。⇒ こちら

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森川穣「雨の降るを待て」「確かなこと」

日帰りで京都へ。どうしても気になる若い作家さんの個展があって。彼の作品を見るのは...

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ogawama様

ogawamaさんも気に入っていただけて
私も嬉しいです!
琵琶湖ビエンナーレも楽しみ。
そして、資生堂アートエッグあたりに応募して当選して欲しいですね。
空間インスタレーションとして非常によく練られた作品だと思います。

よかったですね~

memeさんの呟きに背中を押されて私も行ってきました。
アートってどういうものか、森川さんに教えられましたよ。
この作品は、環境がととのえば大きく化けますね。
琵琶湖ビエンナーレにも出品予定とおっしゃってました。
会場がいいらしいし、これは行かないと~。
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