スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

渡辺 豪 「白い話 黒い話」 愛知県美術館・展示室6

続きのつもりが、すっかり間があいてしまった。

愛知県美術館では企画展示の他に、充実した常設展示が最大の魅力。その常設展示にいつの頃からか展示室6では毎回地元出身もしくは地元の藝大卒業・在学中の若手現代作家の作品を紹介するようになった。
割合に広めの展示室いっぱいを使用しての展示なので、ギャラリーの個展と同じ扱いである。

今回は、渡辺豪「白い話 黒い話」と題して、旧作、新作それぞれ1本ずつの映像作品を流している。

watanabe


渡辺豪を知ったのは2005年秋に開催された豊田市美術館の「very very human展」。今にして思えばこの展覧会は加藤美佳さん、鬼頭健吾さんら凄いメンバーが揃っていた。
この時、渡辺さんは映像でなく映像をプリントした近未来的作品を展示されていたと記憶している。

昨年の「放課後のはらっぱ」とそれに続く常設展で、映像をじっくり見て面白いなと。そう言えば、その前に横浜のZAIMでも観たのだったな。

今回は2004年の≪emo≫(8分51秒)(上画像)。こちらは、「ベリーベリーヒューマン」展の実写かという少女の首像が実際に録音された女性の声に同期して話す。
話している言葉は普通なのだけど、目の前の首像はどう見ても普通ではなく未来人いや宇宙人のそれである。
特徴は瞳以外全てが真っ白になっていること。
その異風な外環から繰り出される言葉は、巷で見かける若い女子の男性論だったり、彼との距離感だったり、妙に生々しく身近。このギャップが面白くて、ついつい引き込まれる。

他方、新作≪ライトエッジ≫2009年(21分30秒)には、人物の姿はない。
あるのは、ただ本棚と大量の本を主体に据えた作品。暗闇に浮かび上がるのが何であるか最初判然としない。闇に慣れると、次第に白0い背表紙が観えて来て本であることを認知する。

ゆっくりとした時間をかけて、本はやがて感覚を置いて浮かび更に白い姿を現す。こうなると本というより、1本のろうそくのようにも見える。長く長く本が伸びて行きデフォルメされていくと、それは本ではない別の何かであるようだ。
もう少し、変化の時間を早くしてくれると良いのだけれど、あまりにもゆっくりとした動き過ぎて、やや単調に感じる場面もあった。

展示室前に美術館の係の方がいらっしゃらないので、映像作品が展示されていることに気付かないお年寄りが、真っ暗な中で出口が分からず困っていらっしゃった。
もう少し、事前の案内を入口前でして下さった方が良いのではないかと思う。

*3月22日(月・祝)まで開催中。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。