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「医学と芸術展」 森美術館

igaku

森美術館で開催中の「医学と芸術展」を観て来ました。

1回目でどうも消化不良というか、あんまり面白くないなぁと思って、2回目は音声ガイドを借りつつ再訪したけど、結局印象は変わらずじまい。

医学、生命や死、老いと美術との関連を観て行こうという主旨なのだが、医学の視点で美術を観たいかどうかというのがまず観る側によって違う。
私は結局、医学の視点で美術を観て面白いと思えなかった人の範疇に入ってしまっただけのこと。ツボにはまった人もおられるだろうし、人それぞれだ。

展示作品を一つ一つ見て行けば、杉本博司「歴史の歴史」にも出展されていたフランスのダゴティの解剖図に再会し、かと思えば、ダヴィンチの頭蓋骨や肝臓の血管などのデッサン-これは本展の見どころの一つなのだろう-やら西側優位で展示は始まる。
これが、第1部「身体の発見」

しかし、私の関心は東洋医学にある。
チベット医学の経絡図やら、解体新書やらの方が興味深いが、これもあちこちの展覧会で観ているので新鮮味はない。
骸骨図と言えば、忘れてならないのが円山応挙と河鍋暁斎の「骸骨図」。でもあの場所にあるとちっともありがたみが湧かない。
黒田清輝が模写したレンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」(本物はオランダのマウリッツハイス美術館蔵)は、真作のそれとは大きさからしてまるで違うが、むしろ私の関心はなぜこの作品を黒田は模写しようと思ったのかにある。医学的関心があったのか、はたまた実作品の迫力ゆえか。本物はとても大きな作品で、迫って来そうな恐ろしさがある。

第2部「病と死の戦い」

人は常に病と死と闘う。それは古来も同じ。その好例として神がかりを示す作品として、狩野一信「五百羅漢図」の1枚「神通」(神通力の神通)が展示されていた。

更にその先にあった最新の義足や義手、義眼の展示の方が凄かった。これって美術なんだろうか。
なぜか蜷川美花制作の義足があるかと思えば、最新技術を駆使したハイテク義足までズラリと並ぶ義足の歴史。

礒江毅「バニータスⅡ(闘病)」はとても印象深い絵画。礒江毅は、2007年に53歳で亡くなっている。詳細はこちら

そして、闘病中と死後すぐの写真を並べたヴァルター・シェルス「ライフ・ビフォア・デス」。何ともここまで作品化してしまうと、死とは一体何だろうと思わざるを得ない。すぐ身近に迫る未来か。私の死顔はどんなだろうと考える。

第3部 「永遠の生と愛に向って」
死の後には生と愛でフィナーレを迎える。

アニー・キャトレル「五感」はアクリル(?)の中に5感をそれぞれ感じている時の脳の形を樹脂で表現したオブジェ。これが、なぜか美しい。
人の脳の形は、一部だけ取りだすと美しいのかもしれない。脳味噌全体を象牙などで作った模型は沢山あったけれど、それらは決して美しいとは思えない存在だった。

緑色の遺伝子操作したうさぎや、老人のような皮膚をした子供。この先医学は生命をも操作していくのか。
フランシス・ベーコンや松井冬子の絵画とどうも最後までごった煮的な展覧会という印象を拭えなかった。

視点の斬新さは評価するけれど、感動したか、面白かったかと問われるとNOかな。

*2月28日(日)まで開催中。

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