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「陶磁器ふたつの愉楽」 根津美術館

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根津美術館で開催中の「陶磁器ふたつの愉楽」に行って来ました。

新創記念特別展第3部にあたる本展も、第1部、第2部同様、根津美術館らしい名品の数々と展示室5で見られるような「茶道具と名物裂・更紗」と題し、丁寧に仕覆や更紗の布を観賞者に見せてくれます。これも、見せ方の妙を感じる展示でした。
以下印象に残った作品などを挙げて行きます。

<展示室1>
・龍虎図屏風 雪村周継筆 6曲1双 室町時代
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(右隻)
tora
(左隻)
大好きな雪村の6曲1双屏風。龍はともかく、室町時代から江戸時代に描かれる虎というのは、往々にして愛らしいものが多い。本作もしかり。虎の凶暴さはなりをひそめ、面長の顔立ちに目が行く。中央の虎よりも背景に描かれている川の流れや飛沫の表現、雨?や風の描写が秀逸。右隻の龍図の雲とは思えないような雲の表現にも注目。雲というより波にような描写だ。こちらも雲がいきもののように龍を取り巻く。
雪村の水墨作品でこれだけの大作はなかなか拝めない、新年早々の眼福だった。

以下本展タイトルの通り、陶磁器の展示が続く。本展では鑑賞の歴史と使う楽しみという陶磁器の二つの顔を所蔵品から紹介するもの。
特に根津の豊富なコレクションから、鑑賞法や名器を記した「君台観左右帳記」に記された品々を並べているところにも注目、これぞ根津美術館ならではだと思う。

南宋の「青磁袴腰香炉」から始まり、同じく南宋龍泉窯「青磁筍花生」「珠光青磁茶碗 銘遅桜」と南宋⇒元⇒明⇒清時代のやきものへ続く。同時にやきものと言えば、朝鮮のものも忘れてはならない。むしろ、個人的な好みは朝鮮焼き物にあり、「井戸香炉 銘此の世」青磁でも高麗青磁の「青磁鉄絵牡丹文水注」「白磁象嵌菊花門瓶」が良かった。

中央あたりに唐三彩が2点特に「三彩女人坐像」が目を惹く。着彩がしっかり残っている所がみどころ。

中国、朝鮮の鑑賞用陶磁器を並べ、後半で使う器に目を向ける。

ここで、好きな唐津焼が登場。出光での展示と比較すると数は少ないが、「鉄絵葦文瓶」(チラシ表右側)「唐津扇形向付」とやはり好きなものは好き。
今回はなぜか酒器に目が行き、志野盃、絵刷毛目徳利、黒高麗徳利、青磁蓋銚子の鉄と青磁の取り合わせに惹かれたり。
とどめは尾形乾山「鏽絵染付金彩絵替土器皿」5枚。出光の絵替皿と並べて観たい欲望にかられる。

<展示室2>
京派の粋<エスプリ>円山四条派の絵画とだいして、呉春らの優美な作品を展示している。
・長沢芦雪 「犬図」 江戸時代
ここで、芦雪を見られるとは予想外。しかもかわいい子犬の作品。応挙の犬もかわいいけれど、芦雪も負けない。

・呉春 「帰漁図」 
呉春は他にも「南天双鳩図」「矛屋春景図」とあったが、どれも応挙につながる写実的で優美な四条派の作品だった。

<展示室5> 茶道具と名物裂・更紗
ここでは、更紗や名物裂だけにスポットを当て取り上げている。中でも布帳や古裂だけを漫然と並べるのではなく、例えば更紗などは茶箱を包んだ形で展示していたり、仕覆もひとつの棗に着せ替え洋服のように幾種類もの仕覆が並んでいた所が面白い。
布だけの鑑賞でなく、ここでも用としての鑑賞を見せてくれた。

個人的には「間道」の粋なところが好きで、どうしてもそちらに目が行ってしまう。
更紗は、昨年横浜のシルクセンターで拝見した古裂のものの方が紋様は多様で面白かった。

<展示室6> 新春を寿ぐ
ここでは、新春にちなんだ茶道具の取り合わせを展開。毎度のことながら、これだけの名品が揃っていると、毎回度の組み合わせで何をあわせようか考えるのがさぞや、楽しいことだろうと思う。

・色絵如意頭香合 野々村仁清
・伊賀瓢形水指 銘 呂洞賓 桃山~江戸時代
・斗々屋茶碗 銘 春日山 朝鮮時代
・黒楽写瓢象嵌茶碗 小川破笠作 江戸時代

最後の破笠は、三井記念美術館で開催されていた柴田是真と同じく江戸末期の工芸家。イベントで参加したトークの中でもこの破笠と是真の比較が話題に上っていたので、作品を一度観て観たいと思っていた。恐らく過去にも観ているのだろうが、破笠と意識して観ていないので、どこがどう是真と違うのかが鑑賞ポイント。さすがに1点だけでは分からず。次回への課題となる。

*2月28日(日)まで開催中。

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