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瀬戸内国際芸術祭の旅 四日目 直島

瀬戸内国際芸術祭の旅 四日目。
結局、夜中の一時過ぎまで波音を聞きつつテラスでノンビリ過ごした一夜が明け、何とか早起きできた。
朝の散歩に繰り出す。
ベネッセハウスのミュージアム棟からパーク棟までてくてく歩く。
朝のひんやりした空気が気持ち良い。

パーク棟は、海辺に近い。芝生のある広いスペース。
ニキ・ド・サンファルの彫刻がいくつも点在して観光客のカメラ被写体になっている。

niki

少しだけ朝ヨガする。海を眺めながらのヨガは最高です。

昨夜、しっかり食べたせいかあまり空腹は感じなかったが、散歩とヨガで食欲が出て来た。
パーク棟のビュッフェ。値段と内容が一致してないように思う。
朝食はミュージアム棟の和食かパスしても良かったかな。

濃いコーヒーが飲みたかったのでラウンジでエスプレッソを飲みつつ朝刊とオラファー・エリアソンのぶっとい作品集に目を通す。
9時からパーク棟にある作品のギャラリーツアーに参加。
ホテルの方にご説明いただく。

入口正面のゴームリーの鉄のチップで作られた人体は、福武会長の代わりらしい。あの場所で会長の代わりにゲストをお迎えする。
杉本博司さんの作品はパーク棟が完成した時には設置されておらず、昨年ロビーをつぶして展示空間に変更された。
やはり、夜間の方が写真が映える。朝でも外光の量が多過ぎるように感じた。夜の浮かび上がるような画像が素敵だった。須田悦弘さんの作品にも簡単に触れたが、朝だけのお楽しみは、同じく昨年設置されたテレジータ・フェルナンデスのガラスキューブの壁面作品。
外に出て、作品を観ると、太陽の光でガラスがキラキラ反射して光る。その様子は、眼前の海の波濤のきらめきと同じだ。フェルナンデスは、この海の輝きを作品化したのだった。
太陽が東にある午前中の早い時間だけに、海と作品の比較が可能になる。

チェックアウトし、地中美術館に向かう。ホテルゲスト専用シャトルに間に合わず、徒歩で向かう。ベネッセハウス宿泊客には朝一か夕方の枠いずれかで整理券をいただける。
二回目の地中美術館。日曜夜のナイトプログラムでは他の作品を観ていない。ここで、ミュージアムリンクのスタンプラリー達成!記念品のトートバッグを受け取る。
今回はデ・マリアの部屋が一番ズンと来た。まるで宗教施設であるかのような荘厳で清廉な雰囲気が漂う。
地中カフェもすぐに座れたので、バナナアイスで休憩。

李禹煥美術館に徒歩で向かう。
李禹煥と安藤忠雄のコラボレーション美術館で今年の六月に開館した。
屋外スペース柱の広場は美術館の一部。
中は四つの展示空間からなるが、やたら気になったのは、天井のガラス。あちこちで作品上部の天井から外光が入る。
三角形と矩形を使用したプランは李禹煥の作品と呼応する。
影の間の映像と石のオブジェの組み合わせが面白い。石は時空を超えた歴史の証人であった。
瞑想の間の床材が気持ち良い。あそこでヨガをしたら、さぞかし呼吸も深まるだろうなと妄想する。
しかし、思った程の感動がない。
安藤忠雄尽くしに、なけなしの感性が徐々に鈍りつつある。

ベネッセハウスで荷物を受け取り、本村地区へ移動。

日曜日に観ることができなかった護王神社と南寺の鑑賞。南寺も整理券はゲスト枠があり。
いずれも再訪だが、自分が思い描いていたイメージと何か違った。

そして、今日のメインイベントは、川俣正の向島プロジェクト「島から島を作る」ガイドツアー。
二時から一時間で本村港から船でコムカイ島と向島へじょうりくする。制作スタッフの方によるガイド付き。ゆるいツアーなので、12才以上の方ならどなたでも参加可能で参加料は500円。予約不可で先着順。
船で数分足らずで作品コムカイ島へ。海の漂流物を利用し、浮島を作る。実際に港から臨むより、どんな風に作られているのか、プカプカ浮く浮島上陸体験は冒険心もくすぐられる。

向島1
向島2

その後、向島に上陸して島内見学。
コムカイ島の計画デザイン画やメモ、制作風景写真などをアトリエに入って見学。
向島3

中央に写っている方がガイドをして下さった、川俣事務所の方です。
川俣正の国内プロジェクトが形として残る向島は貴重、こちらは継続中。
詳細は⇒ http://mukaijima.blog94.fc2.com/blog-entry-124.html
公式ガイドブックには掲載されていない始まったばかりのツアー。

宮浦に戻り、大竹伸朗とgrafのI湯へ。宮浦港からすぐ。入湯はせず、混雑してるので、外から眺めるだけにする。ラブ湯より、道を隔てたところにあるレトロアメリカな雰囲気のダイナーが良かった。内装もお店の人も、ドラマセットから抜け出たよう。スコーンセットをお願いしたが、美味しかった。ホットドックなどのフードメニューも美味しそう。

高速船で小豆島へむかう。今夜の宿は前日とうって変わってチープなのだった。

瀬戸内国際芸術祭 三日目 女木島&豊島&直島

三日目。今日も快晴。今回の旅は天気に恵まれている。

目覚ましなしで起きたが、うまい具合に七時頃目覚めた。
今日は、トラブルが発生して女木島⇒豊島⇒女木島⇒直島の行程になってしまった。
10時発のフェリーで女木島へ向かう。平日にも関わらず満席。
やっぱり、混雑してるのかなと漸く思いはじめる。

女木島にはほぼ二時間の滞在。洞窟には行かず。エルリッヒの作品がある場所で食事も可能だったが、男木島への船の時間があったので食事はなし。
エルリッヒ作品は鏡のトリック作品。精錬所と言い、またも鏡かと思ってしまった。面白いけど、鏡に引っかかった。
FUKUTAKE HOUSEは、越後妻有の時より良かった。
ビルヴィオラ久しぶりに観たけど、やっぱり彼の作品が好き。ヴィオラ作品がきっかけで映像作品に関心が持てるようになった。

ヘレナの手の先から水が迸り、向いの画面の映像の男?はずぶ濡れ。別々の作品が一体化した動きを見せる。
家畜や鳥、動物たちの鳴き声とアニメーション映像の作品を小さなモニターで見せていた作品はとても好き。海外ギャラリーが気に入った作品を見せてくれている。

石川直樹はアクリル二枚を一組にして、島のように見せた展示。八幡亜樹がカメラワークと編集している石川を被写体にした映像もあり。

中庭の杉本博司は駄洒落連発の作品。遊んでる。

愛知県立芸術大学プロジェクトは、オルゴール作品が良かった。

男木島は、経由しただけで作品はターミナルになっているものしか観ていない。
豊島へ。そして、ここで大失態に気付く。貴重品以外の荷物を女木島のコインロッカーに預けたまま!!!
豊島からは直島に向かう予定が大きく予定が狂う。ちょうど芸術祭実行委員の方にすれ違ったので、ご相談してみたら何とか元来た道を戻って高松に入り、高松から直島にいける事が分かった。

残された道は一つ。男木島への船の時間まで豊島を回る。
最初に行ったのは塩田千春の作品。元々小学校だったのを例によって窓枠で中を覆う。歴史を留めて、中を包む。

shiota

他の作品はどれもピンと来なかった。
それから唐櫃に向かう。船まで残り約一時間。向かった先はボルタンスキーの心音の作品。
初めて自分の心音を録音(録音には料金別で1500円必要)。
録音した自分の心音を聞くことができる。早速自分のを聞くととても動きが早い。カバン忘れ事件と時間が押していて走ったのが原因かも。

ここでタイムオーバー。
家浦港に戻り、男木島⇒女木島、ダッシュでバッグを取り出し、乗って来た同じ船に駆け込む。船員の方にはお願いしておいた。無事回収。

予定より二時間遅れてチェックイン。
今日はせっかくベネッセハウスに宿泊できるというのに大失敗。前回の直島でもミュージアム棟に宿泊したが、今回も同じミュージアム。
一ヶ月ちょっと前にきんざの予約がどうしたら取れるか、調べていたら、空いているではないか。ちょうど良いツインが。

後先考えず即予約。

ベネッセハウス宿泊者優先枠で地中美術館と南寺の優先整理券をいただける。

食事も奮発して、今回はパーク島のフレンチを予約。
パーク棟は初めて入ったがこれまた素晴らしい建築。設計は地中美術館と同じく安藤忠雄だが、どことなく大山崎山荘美術館を思い出す。長い回廊の途中壁に小さなケースが埋め込まれ、須田悦弘さんのバラが三点。ピンク色。花びらだけのもの、満開のもの。
照明は地中美術館と同じく床面にスリットがあり、そこから光が入る造り。


ここにはコーヒーと紅茶無料のロビーがあって、写真集やアート本など自由に閲覧できる居心地良さ抜群。目の前は海!
夕食の後、ホロ酔い気分で森山大道の写真集ハワイを眺める悦楽。
今日一番の時間。
次回はパーク棟に泊まってみたい。

美術作品もスゴい。杉本博司美術館と言えるくらい、サイトスペシフィックな空間と作品。izu photo museumで観た松林図が!
中庭の幾何学オブジェと石と苔。苔のむすまでってタイトルの本があったっけ。

作品を並べるだけではなく、ここでは作品の前に光の棺と題した直方体の箱が置かれている。中に蛍光灯?が仕込まれ光っている。蛍光灯と無機質なコンクリート、モノクロ写真の絶妙なハーモニーに脱帽。

パーク棟の入り口ではゴームリーの彫刻やトマス・ルフの写真が。
いや、ホントに泊まれて良かった。

下は、今回宿泊したお部屋にあったクリストの作品。

055.jpg

明日は早起きして散歩しよう。

なんだかんだとありましたが、最後はリゾート気分。やっぱり、もっと早くチェックインしたかった。涙。

瀬戸内国際芸術祭の旅 二日目 高松市立美術館&香川県立ミュージアム&直島

旅の二日目。
目覚ましなしで起きた時間から行動開始。
今日は岡山駅からJRの快速で瀬戸大橋を渡り高松入り。
今日の宿に荷物を預けて、向かった先は高松市立美術館。
高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.01を10/24まで開催中。
出品作家は、青木陵子、石田尚志、猪瀬直哉、カミイケタクヤ、山下香里の五名。
この中では猪瀬の絵画とカミイケタクヤの舞台美術作品が好印象。
カミイケの作品は舞台美術とされているが、大きな絵画作品と合わせてインスタレーション作品と言って良いだろう。
石田尚志は、あいちトリエンナーレの映像プログラムで観たばかり。しかし、今回は四つの最新作の映像があり。ライブペインティングを早送りしたもの、バッハの音楽付きのものなど、これまでの作品とちょっと趣向を変えていた。噴霧器でドローイングするのもあった。全部まともに観ると一時間位を要する。
常設は讃岐漆芸の美と系譜。

まちバスですぐ近くの香川県立ミュージアムへ。
個人的にはこちらの企画展「海を越えた香川のアーティストたち」の方が楽しめた。
館蔵作品と高松市美所蔵作品から、猪熊弦一郎、川島猛、イサムノグチ、木村忠太、ジョージナカシマ等の作品中心に展観。
特に猪熊作品は初期から晩年まで網羅、イサムノグチの彫刻はちいさいものが多かったが、陶芸作品や無窓国師のおしえという石庭を模した作品など珍しいものがある。
極めつけは、ジョージナカシマの家具。ダイニングテーブルと椅子は実際に座ることができる。惹かれたのは、親交のあったベン・シャーンの版画作品とそのための木製額。額がジョージナカシマ作。ベン・シャーンの作品によく合っていた。
ここは博物館機能も有しているようで、特集展示で物語の誕生ー絵巻を読むーをやっていた。高松松平所蔵作品中心。展示は分かりやすく土蜘蛛草紙絵巻のあらすじを絵入りプリントで解説。邨田丹陵の那須与一図衝立(明治時代)が良かった。

香川県立ミュージアムからフェリー乗り場に徒歩で向かう途中椿昇の映像作品を観る。二酸化炭素の濃度によって原初の海になったり画像が乱れたり。

12:40のフェリーで直島の宮浦港へ。
フェリーは混雑していなかったが、宮浦港は賑わっていた。直島は今回で二度目。初めて行ったのは何年前だったか。。。年の2月でした。
SANAA設計の海の駅はまだ影も形もなかったな。
町営バスに乗って家プロジェクトに向かう。本村地区は、お祭りで交通規制がひかれていたが、運良くお神輿担ぎに出会った。櫓の上には小学性の少年四人が懸命に太鼓を打ち鳴らす太鼓祭り。

護王神社と南寺以外は回ることができた。
そう、前回訪れた時、内藤礼のきんざは台風により修復中で今回はどうしても、きんざを体験したかった。
で、きんざ体験。これは別途。
大竹伸朗のはいしゃと千住博の石橋が初訪。千住の石橋がとても良かった。ウォーターフォールを最適な外光で観せる。朝と夕方では作品の見え方も異なるはず。
家プロジェクトは、帰りの船の時間があるため、四時以後急にお客さんが少なくなる。宮島作品も須田悦弘さんの椿がある碁会所も私1人の時間があった。
碁会所は、右側の部屋にも作品があるのでお見逃しなく。タイトルは有無。

そして、今回はもうひとつリベンジしたい作品があった。
地中美術館のタレルのオープンスカイ・ナイトプログラム。前回の直島訪問時に体験してとても素晴らしかったこと、そして、その時は冬の小雨の晩だったので、季節や天候を変えた環境で再度トライしたかった。これも、予約必須だが、キャンセル待ちだったが、こちらに来る前にキャンセルが出て無事正式予約できた。
やっぱり、いいわ~。オープンスカイは、金沢21世紀美術館にもあるけど、照明装置もあるのだろうか。金沢のナイトプログラムは聞いたことがない。照明の色の変化で四角の中の空の色が刻刻と変化する様こそ、タレル作品の醍醐味。
雨の日は雲の動きも面白かったけれど、晴天の夕暮れから夜にかけての今回は星の位置の変化が見えた。
プログラム終了後は町営バスもなく、直島タクシーを利用。いきなり九人乗りのワゴンが迎えに来たので驚いたが、直島ではこれが標準なのだろう。タクシー料金は五人乗りの乗用車と同じ。

帰りは最終高速船で高松へ戻る。

瀬戸内国際芸術祭への旅 1日目「岡山・美の回廊」展&犬島

朝一番の飛行機で羽田を発ち、岡山空港へ。
羽田空港行きのモノレールが混んでいてビビる。国際線ターミナルがオープンしたら、ますます混みそう。

今日から5日間瀬戸内国際芸術祭と近隣の美術館巡り。
今回の旅のテーマは「のんびりと旅する」に決めた。なるべくギチギチのスケジュールにせず、観たいものを混雑状況に注意しつつ観て行こうと思っている。

最初の目的地は岡山県立美術館「岡山 美の回廊」。CASA BRUTUSの国宝特集で、この展覧会が紹介されていたので、ここは絶対外せなかった。すぐ近くの岡山市立オリエント美術館には行ったことがあるのに、岡山県立美術館は初訪。

今回は二階と地下一階の展示室すべてを使用しての総力戦。展示作品数200点で、岡山ゆかりの美を平安から現代まで、ジャンルを問わず展観する。
噂で雪舟作品が粒そろいと耳にしていたが、確かに凄い展示であった。キーボードがないので、詳細割愛するが、美術館のサイトで作品リストをご参照ください。慧可断臂図も個人蔵の山水図も破墨山水図も天橋立図も何度観てもよいけれど石橋美術館の四季山水図は特に印象深かった。観た記憶がないので初見だと思う。雪舟16点は濃かった。

宮本武蔵や浦上玉堂の水墨画も、良寛の書も出ている第二章の墨の美と心は見応え充分で眼福の一言に尽きる。

第二章に負けず劣らずインパクトがあったのは第一章祈りのかたち。
三点除き全部重要文化財の仏像・神像で岡山県の仏教彫刻の素晴らしさが頭に焼き付いた。
とりわけ、平安時代の聖観音菩薩立像、吉祥天像、薬師如来像、二躰の随身像、五智如来座像は何度も何度も戻って眺めた。予想しない出会いに感動。随身像は他に類例がないとされる阿吽のポーズの二躰で、偏平で温和な感じとポーズに最初から注目してしまった。
ここでは、ガラスケースなしで、かつ至近距離で仏像を観ることができる。これが嬉しかった!

三章の明治の油彩画の隣に展示されている四章近代の工芸も見どころのひとつ。
ここでは、正阿弥勝義の骸骨置物(男女)個人蔵で頭が真っ白になる程の衝撃を受けた。この精緻な金工作品は現代再現しようとしてもできないのではないか。正阿弥勝義は、京都の清水三年坂美術館の館長が一番お好きだとおっしゃっていた作家だ。なるほど、こんな作品を作られたのではたまらんなと納得。いや、ホント凄い。これが今日のマイベスト作品。

また、岡山出身の作庭家、重森三玲意匠書院が再現展示されている。故郷に住む妹へ贈ったという。京都の重森邸と重なる意匠があるが、よりモダンであるように感じた。

最終章の8章多様な美の表現では、岡崎和郎や中原浩大らの作品とともに、河口龍夫の種子をエネルギーに航海する船が天井から中空に浮かぶ。発電所美術館や東近美の船とは別作品。これも初見だがロビー空間を使用したうまい展示だった。解説も丁寧で照明の配慮も行き届いていて好感をもつ。


岡山県美を後にし昼食を済ませ、岡山駅から赤穂線に乗り西大寺駅へ。ここから私の瀬戸内芸術祭が始まる。宝伝港から犬島へ渡る。
西大寺駅から港まで路線バスが接続し待ち時間は殆どなし。

港に到着してすぐに船への乗船が開始。ここは特段の混雑はなく全員無事乗船。港から犬島が見えている。

下船後、前売チケットをパスポートに交換し、まずは妹島和世設計の家プロジェクト四つを回る。歩いて回るのに適度な距離感。しかし、予想外だったのは強烈な日射し。間違いなく、無防備な私は日焼けして今はヒリヒリする。

四つの中では、中の谷東屋とS邸蜘蛛の巣の網の庭が印象深い。建築としての面白さは前者、作品としての面白さは後者。「中の谷東屋」の屋根の造り、コンクリート叩きの床面の反響音も織り込み済みか?

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S邸「蜘蛛の網の庭」2010年。Sはspider(蜘蛛)のSなのかな、やっぱり。入口はありますが、中には入れません。

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中の蜘蛛も作品の一部。蜘蛛の巣がこんなに美しいとは!

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I邸 「眼のある花畑」2010年は、作品タイトルがそのまま建築と映像で再現されている。
下は、花畑のある方と逆側から撮影したもの。ガラスは鏡面になっているようだ。

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F邸は、開いて閉じての構造。アアルトの花瓶を彷彿とさせる湾曲した外との仕切り壁が美しい。作品は、「山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭」2010年
これは、かなり拙い写真。写真撮影しづらい場所、内部の撮影は禁止でした。

F邸1

F邸2

そして、いよいよ精錬所へ。

seirennsyo

何度も画像や書籍類では観ていたが、百聞は一見にしかず。
近代化産業遺産をひと回りして団体客をやり過ごしてから、精錬所へ入る。からくり屋敷みたい。
アースギャラリーは、1人で夜に取り残されたらさぞかし怖いだろう。煙突を通る風音を効果音として流す演出。

エナジールームの島の御影石一枚岩に水を張った展示空間が静謐で、独り占めできたので、しばし黙考。
次のチムニーホールで観た映像は、歴史の中の人物の呪詛の文字がが血のように降り注ぐ。
急速な近代化に警鐘を鳴らしていた三島由紀夫とその残滓へのオマージュ。
果たして、それがここにあるものたちから感じられるだろうか近代化産業遺産をふらふら散歩していたら、石造りのテーブルと長椅子を見つけお昼寝。それにしても見事な廃墟跡だ。

帰りは五時十五分発の宝伝港行きの船と岡山行き直行臨時バスで岡山へ戻る。宝伝にはマイカー利用者が多いようで、岡山行き直行バスは半分程度空席。岡山に一泊で無事一日目を終了。

犬島は午後二時過ぎ以後は逆光で精錬所も煙突群をうまく撮影できない。カフェのメニューも軒並み売り切れです。

栃木県の美術館と温泉の日帰り旅

一昨日の旅の行程を簡単にまとめておく。今回は青春18きっぷを利用した。

東京から京浜東北線で赤羽駅にて湘南新宿ラインに乗り換えるつもりが、ipadに夢中で赤羽駅を通過。
結局、浦和駅で東北本線の乗り換え、最初の目的地となる間々田に向かう。

間々田駅で下車し、小山市立車屋美術館へ徒歩で向かう。
感想記事は前回アップしたので、ご参照ください。小川家住宅がツボでした。



間々田駅で宇都宮行きがわずか3分前に出た後で、結局次の列車で小山まで向かい駅の待合室で休憩。
約20分待って、宇都宮行きに乗り込む。
宇都宮駅でトヨタレンタカーでVitzを借りる。やはり、レンタカーでいろんな車に出会ったが、この車は乗りやすくて好き。
途中、宇都宮パルコにて所要を済ませ、栃木県立美術館で開催中の「イノセンス」を鑑賞する。奈良さんの陶芸作品はギャラリーで観たのより良かったな。特に、ちっちゃいサイズのがかわいかった。「イノセンス」というテーマでの作家さん選定が良かったと思う。
これも、別記事にしたいけれど書く時間が取れるだろうか。



栃木県美から宇都宮ICより東北道にて那須へ向かう。途中、SA近辺でお盆渋滞らしきものにはまるが、SAで昼食を取っていたら、渋滞が緩和されていた。


那須高原のレントゲンヴェルケ・藝術倉庫へ。
佐藤好彦の個展。
那須ICからが遠かった。地図だとすぐ近くに見えたけれど。しかし災い転じて福となす。藝術倉庫への道は渋滞していなかったし、途中の眺望が抜群だった。
芳名録にて、見知った作家さんの名前が一番上にあるのを発見。
さすがに、那須まで来るお客さんは少ないらしい。
既存のものを使用して全く別のオブジェを作り上げている作家さんでした。



ニキ美術館へ。
こちらも前々回記事をアップしたので、そちらをご参照ください。こちらは今年の8月末までの期間限定オープンです。オススメ。



今回のもう一つの目的は温泉。7世紀に開湯したとかいう元湯・鹿の湯に入湯。こちらは、明治時代に建築された湯屋がそのまま残る、レトロ感満載の天然温泉。宿泊施設はなく、日帰り入浴専門。入湯料は400円(タオルが必要な場合は別途400円だったかな)。貴重品を預けるロッカー代がノーリターン式で100円。
これは、面白かった。硫黄のにおいが若干あって、お風呂から出た後もその香が残っていた。
温度の低い浴槽から46度くらいの高温まで2度ずつ温度の違う浴槽にぬるい⇒熱い順に入る。
44度以上のお湯には、とてもじゃないが浸かれませんでした。熱過ぎです。
一番大きな湯船は42.5度でしたが、これは大丈夫。ただし、長湯は禁物。
湯ざめしにくく、長時間ほかほかしてました。
石鹸やシャンプーは使用禁止。昔ながらの温泉です。



黒磯駅にてレンタカーを返却し、再び東北本線に乗車。
途中、宇都宮駅で下車し、餃子の手土産を購入し、上野行きのアーバン・グリーン席を奮発。ビールも買って、車内で餃子とビールで夕食。これが、美味。

ビールですぐに酔って、うとうとするうちに上野に到着。再び乗り換え自宅に戻る。

楽しい夏旅でした。

「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」 茅野市美術館への旅

hujimori

7月24日から茅野市美術館で開催中の「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」に行って来ました。
展覧会詳細はこちら

いつもなら展覧会の概要から始めたりするのですが、せっかく茅野まで行くならばと諏訪や岡谷まで足をのばし、以前から行ってみたかった武井武雄作品が常設展示されている「イルフ童画館」とサンリツ服部美術館に行ったので、「美術館への旅」としてまとめます。

7月23日(金)
通常通り勤務して、いつもより2時間早く退社し中央本線に乗車。特急を使わなかったので、八王子あたりまで座れなかった。レール&レンタカーでこの日は甲府のドーミーイン・甲府に1泊。最近は、ドーミーインの露天風呂と部屋の広さ、夜泣きそばサービス、作務衣に惹かれてご愛用。
今回も弱炭酸水素泉だったかの天然温泉(加温だろうが詳細未確認だが、そのあたりにこだわりはない)にどっぷり浸かって、束の間の休息。そういえば、なぜか鶯の鳴き声がBGMとして使用されていた。

7月24日(土)
頑張って早起きして、朝風呂。甲府駅から茅野駅まで鈍行で向かう。朝9時から、この日開催される「路上観察学会
in 茅野」の整理券配布待ちの列に並ぶ。なぜか、路上観察学会メンバーと同じ中高年男性が多い。無事、34番の整理券を入手し茅野駅に戻る。美術館の茅野駅と反対側の芝生に本展開催に伴い造られた構築物「空飛ぶ泥舟(2010年)」(下画像)に目は釘付け。飛行船のような形状をしたこの泥舟は、後述する「高過庵」と同じく中に浮かんでいる。藤森氏の卒業設計で考えた空想的計画を実現したのだそう。
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下から入口を見上げた様子(写真見づらくてごめんなさい)。はしごを取りつけて登る。
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茅野市美術館は、茅野駅直結の茅野市民館に入っているので、非常に便利。なお、茅野市民館は、2007年に日本建築学会賞はじめ数々の建築、デザイン等の賞を受賞。設計は古谷誠章(NASCA)+茅野市設計事務所協会だが、これがまた素晴らしい建築で驚いた。中でもスロープ横にある図書室は羨ましいの一言で、こんな駅近図書室があったら毎日通ってしまいそう。ただし、本が異常に日焼けしてたのは気になったけど。
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お手洗いのマークもこんなの初めて見た。面白い。
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詳細はこちら

茅野駅からレンタカーで、まずは藤森氏が建築史家でなく建築家としてデビューした作品「神長官守矢史料館(1991年)」を目指す。駅から車で10分くらいだろうか。
諏訪大社の筆頭神官である守谷家の歴史的資料を展示・所蔵する施設で、近隣一帯で藤森氏は生まれ育った。以前訪れた靴を脱ぎスリッパに履き替えて展示品と建物内部を拝見する(入館料100円)。広さはないけれど、後に続く藤森氏の建築の息吹を感じる。
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この史料館の裏手、徒歩5分程度に藤森氏がご自身のために設計した「高過庵(2004年)」がある。畑の中に突如、生えてきたような空中に浮かぶ茶室。
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こちらは内部を公開されていないが、明日(7/25)は、史料館と高過庵を藤森氏が案内して下さるツアーが展覧会イベントとして開催される。私は抽選でハズレたので、外から見上げるしかなかった。

「玄庵」をちらりと拝見しつつ、再び車に戻って諏訪大社本宮へ。
御柱祭で有名な日本最古の神社のひとつに挙げられる。本宮の尚旧殿の拝殿は嘉永二年(1849)に郡内の富士見町乙事の諏訪神社へ移築され、桃山時代の代表的建造物として重要文化財に指定されている。
詳細はこちら
今回の旅で、茅野市民館と諏訪大社本宮に一番感動した。御柱もすごいけれど、神社内の御神木の太さは過去観た中でも最大級かもしれない。神楽殿の巨大な2つの太鼓に、拝殿までの長く真っ直ぐな回廊、不思議な体験だった。
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太鼓の側面には絵が描かれている。
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諏訪大社を後に、岡谷市のイルフ童画館へ向かう。茅野から約30分。
3階が童画家として有名な武井武雄の作品を3つの展示室で紹介している。現在は「武井武雄~夏の風景」と題した作品を展示。ここでの一番のオススメは武井の刊本作品の数々。自らのライフワークとして生涯をかけて制作し、
「本の宝石」 とも呼ばれているが、これらを通常他館では、なかなか目にすることがない。しかも、1階の受付に申し出れば、5冊の刊本を実際に手にして頁を繰りつつ楽しむこともできる。
2階は他の童画家たちの作品展示をしており、今回は馬場のぼるとアメリカのモーリス・センダックの作品展示が行われていた。

次に向かったのは、サンリツ服部美術館。こちらは、本阿弥光悦の国宝・白楽茶碗(銘不二山)(江戸時代)を所蔵していることで有名。他館に貸し出すことはめったにないようで、まだ一度も拝見したことがない。
銘不二山は、8月5日~12月23日に出展されるようだが、展示替えの有無などはお出かけ前に美術館に確認した方が良いと思う。今回は、「屏風-絵のなかに遊ぶ-」と服部一郎コレクション「パリに集まった画家たち」を鑑賞。久しぶりにキース・ヴァン・ドンゲンやキスリングの作品を観たような気がする。作品リストも用意され、丁寧な展示をされていた。

再び、茅野に戻る。サンリツ服部美術館から茅野駅は15分程度。車を返して、近くのお店でお蕎麦をいただき市民館へ。
路上観察学会の現メンバーである赤瀬川原平氏、藤森照信氏、南伸坊氏、松田哲夫氏、林丈二氏のお話を間近で聴きたい一心で茅野まで来てしまった。赤瀬川さんは、私が日本美術に関心を持つきっかけを作って下さった方なのでかねてより、講演会が開催される機会をチェックしていたが、漸くこの日を迎えることができた。

14時から過去の路上観察の映像(恐らくオペラシティの2007年開催の展覧会で観たのと同じ)を30分流れて後、いよいよ5名の皆さんが登場。
各メンバーが茅野市で路上観察を行った成果発表を2時間。10分休憩をはさみ、一般の方からの公募発見作品(50点)の発表と展評を行い、メンバーそれぞれの名前を付けた賞の受賞者を決定した。

終了したのは17時過ぎ。17時50分の特急で帰るため、急いで「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」を観てまわる。図録1800円の出来映えが素晴らしいので購入。オペラシティーの時は購入しなかったしと自分に言い訳。

予定通りの列車に乗って帰路へ着いた。
展覧会は、美術館だけでなく茅野市の全部が展示作品だと思ってあちこち歩いたり、建築や諏訪大社などを見学すると、藤森建築のルーツを感じ取れることと思う。

久しぶりに見た山々の緑が目に染みた。

*「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」は、8月29日まで。巡回はありません。
まだまだイベントは沢山あるので、行かれる方は何かのイベントと絡めると良いと思います。

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」と谷村美術館を巡る旅

1泊2日で新潟へ。
目的は初めての大地の芸術祭と糸魚川市にある村野藤吾設計の遺作谷村美術館である。
なお、谷村美術館は以前の記事にも書いた通り、今年の1月末で閉館したが、見学の希望が多く寄せられていたため8/1~8/16までの期間限定で開館中。これが毎年継続するかは未定だとのことなので、見ておきたい方はぜひ糸魚川に足をお運びください。これは別途記事にしますが、村野藤吾死の前年、晩境最後の思いがこもった名作だと感じました。

さて、簡単に旅程のみ。

<1日目>
7:00 東京駅発 上越新幹線 MAXとき 乗車
越後湯沢でほくほく線にのりつぎ
9:01 十日町駅到着後、駅レンタカーを借りる。
今回はJR東日本のツーデーパス(2日間で5000円)に自由席特急券をプラス。ツーデーパスを利用すると駅レンタカーを(1300ccクラス)1日2千円で借りられる魅力が大きい。

レンタカーにて十日町駅を出発し、十日町地区の大地の芸術祭拠点である「キナーレ」へ向かう。後にして思えば、ここに寄らずとも駅の案内所で良かったのだが、駅案内所は電車を降りた乗客が一斉に向かい、混雑していたため立ち寄らなかった。
キナーレで前売りチケットをパスポートに交換、パスポートはラジオ体操のカードみたいなハンコ押し式のカードで、係員がいる屋内施設の場合、必ずパスポートを提示し「祭」ハンコを押印していただく。
同一施設の2回目入場には半額の入場料が必要となる。

開館すぐに行ったため、キナーレの人はまばら。受付のお姉さんも丁寧に対応して下さって、お薦めの「これは!」という展示を教えていただいた。
このアドバイスに従って1日目の行動指針を立てる。

まず、松之山地区でボルタンスキー+カルマンの≪最後の教室≫、塩田千春≪家の記憶≫を見に行くことに決めた。≪最後の教室≫は十日町受付お姉さんのベスト作品だそうで、曰く「別格」とのこと。
実際、後に確かに別格かもと納得する。

目的地も決まった所で、その前に立ち寄ったのは、十日町市立博物館。ここでは、国宝の縄文式土器を展示している。車に慣れるためとキナーレから近かったため最初に立ち寄る。
地震にも負けなかった土器があったが、ガラスケースの中では、ちょっと窮屈そうに見えた。

松之山に向かう途中の道すがら、あちこちに黄色に黒(踏切色)の作品目印が道路の左に立っている。黄色と黒って、目立つな~と改めて思った。小さい看板なのに、割合に遠くからでも見える。
この作品マークに気を取られていると、運転がおろそかになるため要注意。
途中水沢地区、中里地区を通り抜け、松之山に到着するが、肝心の塩田作品の場所が分からず、道に迷ったので、やや時間をロス。
この後、前述の≪最後の教室≫谷山恭子≪目を凝らし耳を澄ます≫、森の学校キョロロなど鑑賞。
ランチは、美人林(ブナの森)手前のお店で軽くすませる。キョロロのレストランが貸切で利用できなかったのは予定外。ここは、土日だと団体客で差し押さえられている可能性大なので、要注意。

昼過ぎから雨が降り出し、3時前には豪雨となった。
松之山の後に、津南の蔡國強、馬文の≪ドラゴン現代美術館≫に行ったが、作品は見事に水没し、中に入れない状態。しかも相当な山道を抜けていくため、スニーカーやトレッキングシューズなどが望ましい。サンダルで行ったが、雨のため滑りそうだった。

屋外展示作品は大雨でとても鑑賞どころではなく、十日町に帰りがてら中里エリアの「ミオンなかさと」で温泉休憩をすることにした。ここは、天然の単純温泉。タオルセットは200円で貸出してくれる。
お湯に浸かって、外に出ても雨はやまない。
ここにも、屋外作品があるが遠くから臨むだけでおしまい。

十日町に戻り、ジャネットカーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー≪ストームルーム≫。これは面白い!お薦めです。
次に、石塚沙矢香≪うかのめ≫、アントニー・ゴームリー≪もうひとつの特異点≫を鑑賞して、1日目は完了。

レンタカーを返して、明朝目的地である糸魚川市への中継点となる直江津に宿を取ったので、ほくほく線にのり直江津19:15到着。

<2日目>
8:13 直江津発 北陸本線にて糸魚川へ
8:50 糸魚川到着
タクシーで谷村美術館と玉翠園へ向かい、見学。

10:36 糸魚川発 はくたか7号にて直江津へ、直江津でほくほく線に乗り換え
11:54 まつだい到着
行きは良いが、帰りが大問題。糸魚川からの列車でまつだい駅、十日町駅に停車する列車と接続が良くないので、要注意。車の運転が苦にならないのであれば、糸魚川まで車で向かった方が良い。
私は電車の速さと途中寝ていても、本を読んでも構わない自由さを選択した。

松代エリアの拠点まつだい「農舞台」を見学+ランチ。この「農舞台」はまつだい駅とほぼ直結しているので便利。ただし、屋外作品が多いので、やはり雨天だと煩わしい。
草間弥生、小沢剛≪かまぼこ画廊≫、河口龍夫≪黒板の教室≫などを鑑賞。
今、気付いたが何と河口の≪農夫の仕事≫を見逃した。どこにあったのだろう?

「農舞台」にある「カフェ・ルフレ」には、ジャン=リュック・ヴィルムートの作品が天井にある上、料理もとても美味しい。レアチーズケーキは最高。
しかし、ここもなぜか予約客やらに差し押さえされたりしていて、1時間待ちはざら。予約って一般客でもできるのだろうか?だとすれば、予約の価値はあるかも。窓からはカバコフの≪棚田≫などの作品群が一望できる。

やはり、車がないと見たい作品を見られないため、十日町に戻り(14:10到着)、地元の美雪レンタカーにて3時間半の時間借りをする(軽自動車:2650円、1日だと5300円)。当日連絡したけれど、車があって助かった。
1日目に感じたが、車1台通るのがやっとという狭い道を運転する場面が多々あるので、軽自動車の方が都合は良い。

ランチを取ったカフェで、千葉県市川市から車で来た母娘さんと情報交換した。お二人は前回2006年も来ているとのことで、お薦めは「うぶすなの家」とのことだった。お二人は陶芸をされていて、現代陶芸家にも非常にお詳しい。「うぶすなの家」では抹茶碗1客60万(8/3訂正)の陶芸家・鈴木五郎氏の作品でお抹茶をいただけるそうだ。しかも、「うぶすなの家」近辺には、私が見たいと思っていた古郡弘の≪脱衣 みしゃぐち≫がある。

しかし、残された時間は約3時間。他にも見たい作品はある。

結局、まつだいに向かう途中にある田島征三≪絵本と木の実の美術館≫に向かう。結果、大当たり。これも今回のお薦め。
次に、まつだいエリアの端、クロード・レヴェック≪静寂あるいは喧騒の中で≫に向かう。
途中、蓬平の「いけばなの家」「繭の家」に立ち寄る。いずれも、面白い。

最終目的地へ到着したのは4時半頃だっただろうか。
マーリア・ヴィルッカラ≪TIRAMISU 3 持ち上げて-行ったり来たり≫、みかんぐみ+BankART1929+その他50作家≪BankART妻有≫、リチャード・ディーコン≪マウンテン≫鑑賞。

大地の芸術祭で見た現代建築家による作品の中では、みかんぐみのBankARTが上手いリノベーションだと感じた。省スペース利用のトイレは泣かせる。
ここは開発途上なので、今後も続々と作品が増えていく予定。お目当ての原口典之さんはまだ登場されていなかった。

最後にレヴェック作品を見て、十日町に戻る。このレヴェックの2階作品の一つで照明が故障中。本来の状態で鑑賞できなかったのは残念。まもなく復旧するそうです。

十日町でレンタカーを返し、再びキナーレに戻り夕食とお風呂を済ませる。
お風呂からは、フランソワ・ブラン≪空の水≫を鑑賞できるのでお忘れなく。またここでは、入湯料がパスポートを見せると100円引きになる。

スティーブン・アントナコス≪3つの門のためのネオン≫(夜間のみ)、駅に戻って空飛ぶ飛行船、林剛人丸(はやし・ごうじんまる)の≪GO FLIGHT AIRSHIP≫(夜間のみJR十日町駅上に浮かぶ空中船)鑑賞し、修了。

19:24 十日町発 ほくほく線で越後湯沢⇒東京へ。

●これから大地の芸術祭へ行かれる方へ

(1)車は必須。運転できない方は、車の運転ができる人を見つけて一緒に行くか、バスツアーを利用すべし。1人旅だとタクシー貸切もできず辛い。

(2)靴は、トレッキングシューズかスニーカー類が望ましいが靴を脱いで鑑賞する作品も多いので脱着が楽なものを選ぶ。山道などを歩くことを想定すべき。女性の服装で、スカートはやめた方が良い。

(3)帽子や雨合羽などの用意を忘れずに。

(4)あらかじめ、見たい作品は決めた方が良い。作品番号を覚えること。
道案内の看板では作品番号と矢印が表示されている。作家名でなく番号を覚えないと、道に迷う。

(5)温泉が多く利用するなら、着がえを多めに持って行くと良い。

(6)ランチは土日だと各地区拠点となる建物(キョロロや農舞台)は混雑または貸切になっている可能性大なので、他の鑑賞施設または地元のお蕎麦屋さんなどを予定した方が良い。

(7)見たい作品が沢山あり過ぎる場合、優先順位として屋外作品は後回しにする。会期中しか作品に入れない?と思われる廃校プロジェクトなど屋内作品は優先すべし。

詳細はいつアップできるかな~。
作品もさることながら、里山の妻有の自然に身も心も癒されました。久しぶりに森や田んぼや畑、そしてあちこちに咲き誇る草花を見た気がします。
そして、地元の方々との交流も忘れられません。行った先々でお茶やおやつを出していただいたり、作品鑑賞もですが、お宅を訪問しているような気がしました。

*大地の芸術祭は9月13日まで開催中。もちろん、お薦めします!

ロンドン美術館・博物館への旅(日程編)

2/14~20までロンドンの美術館・博物館めぐりをしました。
以下旅程と共に、訪問先についての感想です。

2009年2月14日(土)
AM9:00 成田発 今回はアシアナ航空でソウル乗継でロンドンへ。
アシアナを選んだ理由は、①スターアライアンス加盟、②航空運賃がお値打ち、③乗継の時間ロスが少ない④ロンドン発着時間が最適⑤地球の歩き方・航空会社ランキングで評価上昇中でベスト5などなどである。

PM16:45 ロンドン・ヒースロー着 同日夕刻ロンドン着。ソウルの乗り継ぎは2時間弱。

空港到着後、地下鉄で今回の宿Twenty Nevern Square Hotel & Restaurant へ向かう。

この宿を選んだ理由は①地下鉄駅EARL'S COURTから徒歩3~5分②予約サイトでの評価がまずまず③部屋数20とこじんまりしている④朝食付き4つ星でお値段まずまず1泊ダブルで100ポンドなどなど。
実際は泊ってみたら、良い点悪い点あって評価が難しい。
(良い点)
・朝食がすこぶる美味しい。特に焼き立てクロワッサンとパンオドショコラは最高。
・24時間コーヒー、紅茶などは無料で飲める。
・最寄駅のアールズコートは車いす対応されている駅なのでスーツケースがあっても楽。
・ヒースロー空港から地下鉄で35分、中心部にも20分程度で行ける立地の良さ。

(悪い点)
・隣室、上階の部屋の音が響く。
・バスルームの照明と換気扇がセットで点灯後7分程度で一度必ず切れる。

18:00 宿にチェックイン後、時間があったので早速金曜夜間開館しているテートモダンへ向かう。

19:00 テートモダン到着
テムズ川にかかる橋を渡り、リバーサイド側の入口より入館。その堂々とした外観は写真通り。
中に入ると、元発電所だけにがら~んとしていてだだっ広い。
企画展はロシアアヴァンギャルド関連のものだったのでパスし、常設を見る。
ここの常設は年代順でなく、テーマ別になっているのが特色。日本と違って、作品が壁のすごく上にあったりして双眼鏡でもないとよく見えない。基本的な作品の展示位置もやや高いので、これまた見づらい。
マルグリットで見たことのない作品が数点あり、これが一番印象に残った。あとはマルレーネ・デュマスの部屋があったので、驚いた。テートモダンで一部屋いただけるのって、すごいんじゃないか。
他は期待した程でもなかった。こちらの体調が時差ボケで良くなかったのも影響したかも。
入口入ってすぐのDominique Gonzales-Foersterの巨大インスタレーションもなんだかなぁとぼんやりする。

2階のNicholas Hlobo の展覧会を見逃したことに、今気がついた。この刺繍系工芸アートが一番面白そう。
しかし、今となっては後の祭り。画像で我慢する。下調べして行かないからこういう羽目になる。

館内を回っていると、めまいがして来たので、1時間半程で早々に退散。再訪しようと思っていたが、最寄駅からちょっと歩くのが難で、結局この訪問1回限りとなった。
ちなみにテートモダンは金曜・土曜は夜10時まで開館している。

2月15日(日)
朝から時差ボケで目覚めは早いが夜には滅法弱くて、20時ですごく眠い。この日は二つで、ウォレスコレクションとお馴染みビクトリア&アルバート博物館へ。
ウォレスへは地下鉄で行く予定が、この日予定の路線が全面運休で途中からタクシーで向かう。ロンドンは週末土日によく地下鉄がストップするようで、駅構内の立て看板に注意が必要。

・ウォレス・コレクション
これは別途記事にしますが、今回の一推し。ここのコレクションは武具、陶磁器、絵画と実にバラエティに富んでおり、しかもそれぞれが高いレベル。
ロココ絵画なら、ナショナルギャラリーよりこちらのコレクションの方が私は楽しめた。

・V&A博物館
おもちゃ箱をひっくり返したような博物館。迷路のような建物で、あちこち行きどまりになっていたりで、混乱する上、土曜日だったせいかものすごい人。
ここでは、ラファエロルームと版画、日本の浮世絵に2部屋も割かれている!と少しだが絵画ギャラリーは必見。後はお好みに応じてどうぞ。
最終日に再訪したが、この時は写真ギャラリーを覗いた。これもなかなか面白い。

ラファエロルームではヴァチカンのシスティーナ礼拝堂を飾るタピストリーのために描いた下絵10点のうち、7点をここで見ることができる。
広大な空間で観るラファエロは、下絵といえども圧巻の一言。祭壇画も良かった。
浮世絵は、春信から暁斎まで幅広くおよその作家の物が展示されていたので、面白い。

2月16日(月)
この日は、コートルードギャラリーとナショナルギャラリーへ。

・コートルードギャラリー
月曜だけは14時まで通常5ポンドの入館料が無料。印象派のコレクションでつとに著名な美術館であるが、印象派だけでなく、ペルジーノやブロンズィーノ、ベリーニ、カラヴァッジョ、ルーベンスにピーテル・ブリューゲルらの絵画もあり見所は多い。ここも別途記事にする予定。

・ナショナルギャラリー
午後はずっとここにいた。ものすごい数の作品群で、日本語の音声ガイド(3.5ポンド?)を借りて一応全部観る。もちろん、別記事にします。

2月17日(火)
この日はちょっと遠出。朝一番で女王陛下のコレクションクイーンズギャラリーへ。その後ハムステッドのケンウッドハウスへ行く。

・クイーンズギャラリーは、期待以上。割と厳重な荷物検査とセキュリティーチェックを行い、ギャラリーへ。
今回は「Brueghel to  Rubens」と題した展示を行っていたが、ルーベンスやブリューゲル以外の作家の作品もいくつかあった。中でもジョルジュラトゥールの「手紙を読む聖ヒエロニムス」とレンブラントの「画家の母」に感動。
ラトゥールは2005年の西洋美術館でのラトゥール展にも出品されていた作品だが、私はこれを観ていないので、初見。レンブラントのこの母の絵も秀作で、ロイヤルコレクションでは他にもレンブラントの有名な作品をいくつか所有しているが、今回は展示されていなかった。

・ケンウッドハウス
フェルメール作品を所有していることで有名。ハムステッドの地下鉄駅から途方もなく歩かされた。目的地が見えないので、このままたどり着けないのではないかと不安にかられるが、30分歩いて何とかケンウッドハウスに行き、最後にテート・ブリテンへ。
公園の中の美術館で、野生のリスや見たこともない野鳥がいる自然豊かな美術館。
ここで食べた屋外でのランチが旅行期間中で一番のんびりできた。
さて、フェルメールの「ギターを弾く女」より、私はレンブラントの「自画像」の方が印象深い。あの背景の円は一体いかなる効果を期待して描かれたのか謎めいていて面白い。

もう1枚、フェルディナンド・ボルの「婦人の肖像」も素晴らしかった。

帰りは通りがかったバスで少し楽できたので、駅まで徒歩10分で済んだ。往復1時間歩きとなれば、きつすぎる。

・テート・ブリテン
この日はターナー以外のコレクションを拝見。ミレイのオフィーリアやマリアナが戻っていた。
別記事予定。

2月18日(水)
サー・ション・ソーンズ美術館と大英博物館へ行った後、最後に水曜夜間開館のあるナショナルギャラリーを再訪。

・サー・ジョン・ソーンズ美術館
知らない人は多いはず。サー・ジョン・ソーンはイギリスの1800年代を生きた建築家。その個人コレクションを実際に彼が住んでいた館で公開している。
これがまたキッチュな世界で、狭い空間にぎっちりみっちり、エジプト・ギリシャ・ローマ時代の遺跡の破片や彫刻が詰まっている。
見所は、エジプトのセティ1世の石棺。これはすごかった。エジプト国外にあるものでは世界最大だそう。
絵画では、W・ホガースの「放蕩のなりゆき」シリーズを所蔵している。

ここは一度に入館できる人数に限りがあるので、大抵入口前に入場待ちの列ができている。しかも入館すると、全員名前と国籍をノートに書く。

・大英博物館
大学の卒業旅行で行ってから早10数年。相当変わってました。
目当てはアジアギャラリーと版画。
ミケランジェロの素描の大きな物があったのが印象深い。あとは、インド東南部の遺跡群を再現しているコーナーが良かった。
日本ギャラリーは期待はずれ。中国の陶磁器は良い物を持っている。

2月19日(木)
最終日はロイヤル・アカデミー・オブ・アーツとテート・ブリテンを再訪。

・ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ
企画展メインの美術館で、訪問時は建築の中規模展と私が観た「Bizantium」の大規模展を開催していた。後者は総展示作品数315点とヨーロッパ各国の主要美術館から借り出された至宝に圧倒される。イメージとしては東博の特別展に近いけど、規模が違うか。

午後2時から常設コーナーの拝観が可能。こちらでは、ロイヤルアカデミーの会員の作品を鑑賞できる。

・テートブリテン(再訪)
前回観ていないターナーのコレクションと企画展「テート・トリエンナーレ」(現代アート)を観る。
ターナーの油彩はナショナルギャラリーなど他の場所でもお目にかかったが、水彩作品はここだけだったかも。いやV&Aにあったかもしれないが、量はここが一番。
現代アートの方はイマイチだったが、無料ゾーンに展示されていた作品は良かった。

21:00 ヒースロー発のアシアナ便でソウルへ。

2月20日(金)
21:00 成田到着 帰国。

今回訪問して有料だったのは、クイーズギャラリー入館料(8.5ポンド)と企画展2つ(2つで約20ポンド)のみ。他はすべて無料という芸術に寛大な国なのでした。
そして、今回の旅の参考書としてこちらの本「ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書) 桜井武・著」をご紹介して終わりにします。今回訪問した全ての美術館・博物館は同書にて紹介されており、各美術館の成り立ちから見所まで簡潔に記され、作品図も若干ですが掲載されています。
london

長くなってしまいました。前半部分は不要だったかもしれません。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

名古屋⇒京都⇒静岡⇒三島 3泊4日美術館めぐり

2009年初の美術館巡り。
何しろ、年末年始に名古屋に帰らず東京で年越ししたため、さすがに我が最愛の親に顔を見せるという重要使命が今回の旅の目的。
決して、京博の企画展やら「モネ印象 日の出」展目当てではない。

ということで、3泊4日の旅程をだらだら書くのも何なので、行った美術館と展覧会名のみざっと挙げる。個別に取りあげるべきものは、別途記事にいたします。

1月9日(金) 新年早々有休を1日いただきました。 東京⇒豊橋間は新幹線ひかり号利用
・碧南市藤井達吉現代美術館 「東京国立近代美術館工芸館所蔵 人形展」&常設展
・名古屋市美術館 「モネ 印象 日の出」展&常設展
・ケンジ・タキギャラリー 「杉戸洋展」
・愛知県美術館 「アンドリュー・ワイエス-創造への道程-」&常設展

1月10日(土) 名古屋発⇒安土⇒山崎⇒京都を青春18きっぷ利用
・安土城考古博物館  「水の浄土・琵琶湖-琵琶湖文化館の収蔵品を中心に-」展&常設展
・大山崎山荘美術館 「さて、大山崎 山口晃」展
・京都国立博物館 「京都御所ゆかりの至宝-甦る宮廷文化の美」
・高島屋京都店  「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」

1月11日(日) 京都⇒名古屋を青春18きっぷ利用
・京都市美術館本館 「ふたつでひとつ」
・京都市美術館別館 「シェル美術賞展2008」
・細見美術館 「琳派展Ⅺ 花の協奏曲」
・楽美術館 「花のかんざし」及び手にふれる楽茶碗鑑賞会
・相国寺承天閣美術館 「狩野派と近世絵画展」

1月12日(月) 名古屋⇒静岡⇒三島⇒東京を青春18きっぷ利用
・静岡アートギャラリー 「珠玉のヨーロッパ油彩画展 バロック美術から十九世紀へ」 <初訪問>
・佐野美術館 「小林古径」展 <初訪問>

4日間で、ギャラリーひとつを含め15展に行くことができた。
やはり、ボリュームとしては京博の企画展が良かったが、高島屋の「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」は東京の太田記念に出展されていなかったものが大半で、素晴らしかった。あの春信の状態の良さ作品内容はファン垂涎もの。

最終日は、浜松の平野美術館「江戸の美術」を観たかったが諦めたが、静岡アートギャラリーで思いかけずじかんを要したので、結果的にそれで良かったと思う。

大阪⇒奈良⇒浜松⇒静岡の美術館への旅(旅程編)

土曜日から1泊2日で大阪まで行って来ました。
宿泊は名古屋の我が家なので宿泊費は浮いたのですが、交通費はかかります。しかも、直前で決めたので、新幹線の早割りも効かず、かくなる上は得意のJR東海道在来一部利用でした。
以下コメントを交え大ざっぱな旅程です。

11/15(土)
6:00発 のぞみ1号で新大阪へ。
本当は始発など使う予定はなかったが、秋の行楽シーズンで6時台、7時台の新幹線禁煙指定席はほぼ満席。乗り継ぎの都合もあって、結局始発で東京駅から自由席を利用。
東京からなら、まず座れるのがよろしい。今回はエクスプレス+ICチケットレスを利用した。エクスプレスは以前から会員だったが、ICチケットレスは初利用。しかし、モバイルスイカだと何かと不便。
まぁ、こんな話は横においときましょう。

8:25 新大阪到着。
自宅を出る時は、真っ暗だったのに新幹線で寝ていて目覚めたらすっかり朝だった。
新大阪駅で、遊行七恵さんおすすめの1day斑鳩チケット(大阪市営地下鉄ヴァージョン)1600円を購入。この1枚で随分助かった。大阪市営地下鉄乗り放題、近鉄奈良・大阪線乗り放題、更に予定していた大和文華館入館料2割引である。
新大阪から御堂筋線で天王寺へ向かう。

9:30 大阪市立美術館で開催中の「国宝 三井寺」展へ。
感想は後日。後半1階の展示が目玉であったと思う。割と早めにまわったつもりだが、予想通り2時間かかってしまった。

11:50 天王寺地下街で昼食
昼食後、御堂筋線でなんばへ向かう。
難波地下街で帰りの近鉄アーバンライナーの格安チケットを買い、座席指定を受ける。これでひと安心。近鉄難波駅より奈良学園前へ向かう。

13:00 大和文華館「崇高なる山水-中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜-」展を見る。
この展覧会のために関西まで急遽行くことになった。翌日の16日で会期終了。自分の中でブームになっている中国絵画、しかも日本初と言われる李郭系山水画の展覧会だというので、どうしても見ておきたかった。
やはり、2日間で一番感銘を受けたのがこの展覧会だった。

14:10 松柏美術館「革新者たちの挑戦 ~よき人よき友 松篁の見つめた人々~」展を見る。
全く予定していなかったが、大和文華館で企画展を知り、良さそうなので無理矢理予定に組み込んだ。鑑賞時間は15分弱。タクシーで学園前に引き返す。ここは、徒歩で行けないのが辛い。

15:10 近鉄けいはんな線吉田駅 徒歩3分の「レジェール・ソルティ」到着。
こちらも遊行七恵さんのオススメケーキ店。
しかし、ここで障害が発生。松柏美術館を組み込んだため、最後に残っている大阪歴史博物館の閉館時間が迫っており、ゆっくりしている時間があまりなかった。
で、店に入ったら喫茶コーナーのテーブルはいくつか空いていたので、座ろうとしたら、「お待ちのお客様がふた組いらっしゃって・・・」と店員さんがおっしゃる。
ふた組のうち、最初のひと組が問題だった。何と、6人の大阪のおばちゃん集団。狭い店なのに、6人席ってそもそも無理なんじゃ・・・と心の中で思ったが、おばちゃんたちはどこ吹く風、店内でおしゃべりに花を咲かせている。先に次の2人や1人の私を通せば良いのに、頑として店は6人が入らないと通せないと言う。
しばらく待ったが状況変わらず。ここまで来て手ぶらで帰るのは厭だったので、ケーキをテイクアウトするしかないかと思ったら、6人のおばちゃんのうち1人が先に帰ることになった。
ここで5人になったため、4人席に椅子ひとつ付けて、やっと中に入って行った。
漸く道が開けた!
外のテラス席で、はちみつ入りのロールケーキとコーヒーをわずか5分でたいらげ、駅に向かった。

ケーキは、甘さ控えめ、スポンジやわらかしっとりふんわり、しかも中からはちみつがとろっと出てくるというすこぶるつきの美味しさでした。これで280円はお値打ち。

16:10 大阪歴史博物館到着。「江戸と明治の華 -皇室侍医ベルツ博士の眼-」を見る。
思ったより、展示作品数が少なかったので50分もあれば十分だった。
やはり最後の暁斎作品が良かった。

17:00 谷町四丁目駅より地下鉄で鶴橋へ向かう。
地下鉄の鶴橋駅で列車を降りると、何やら焼肉の香が・・・。地下なのに焼肉?と思ったら、地上上がってすぐに、一大焼肉街があった。これがかの有名な鶴橋の焼肉。
帰りの近鉄特急まで時間があったので、あたりをぶらつく。奥の方にある「大吉」という店で「ピビンバ」をテイクアウトした。ここのテイクアウト(700円)はビニール袋入り。動物の餌のようだが、自宅に帰り、フライパンで石焼もどきにして食すと実に美味だった。感動~。一緒に付いてた鳥だしスープがとっても合う。次から大阪の帰りは鶴橋から近鉄利用にしようっと。

大吉とは逆方向にご夫婦二人でやっているたこ焼き屋があった。欲しくて並んだけど、電車の時間が迫り、購入に間に合わなかった。無念。

20:08 名古屋着

11月16日(日)
9:20 名古屋駅発JR東海道線にて浜松へ向かう。

10:38 浜松駅到着。
ここから遠鉄バスで元浜町の平野美術館を目指す。
バスは30分に1本だったが、運良くすぐに来てくれた。

11:00 平野美術館「松井冬子」展を見る。
松井冬子初の美術館での個展である。地元静岡森町近くの浜松での展覧会ということで、午前中から思ったよりお客さんが入っていた。

11:40 元目町のコーヒー屋ポンポン到着。
こちらのお店で私は長いことコーヒー豆を購入している。普段は通信販売だが、今日は平野美術館から徒歩5分程なので、お店に寄ることにした。豆専門になってから、お店に行くのは初めて。
ちょうどカップオブエクセレンスのコスタリカ第1位の豆が出ていたので、大奮発して250g購入。
他にパナマとカプチーノを試飲させていただいた。あのカプチーノって無料だったのかな?

マスターがコーヒー教室でご不在だったのだけれど、お店を出てすぐ戻って来られたようで、追っかけて来て下さった。おいしいコーヒーの淹れ方を教わり、早速今やってみたのを飲んでいる所。
コーヒーでなく、コーヒー豆のジュースのようです!!!マスターはじめ奥様、お店の方ありがとう☆

12:32 浜松発JR東海道線で草薙へ向かう。

13:50 草薙駅到着。
バスで静岡美術館へ向かう。

14:10 静岡県立美術館到着。「風景ルルル」展を見る。
到着後すぐに館内のレストラン「エスタ」で昼食。ここは、日本平ホテルが運営しており、食事のレベルが高い。風景ルルル特別ランチをいただく。美味也。

展覧会の方も大変良かった。静岡県美では久々の現代美術の展覧会ということで、新たな挑戦だったと思うが、大成功ではないだろうか。観客の入りもまずまず。
照屋勇賢、内海聖史、小西真菜、鈴木理策らなど、作家の選定も成功の秘訣ではなかろうか。
常設展とのジョイントも高く評価したいと思う。この展覧会オススメです。

16:13 静岡到着。駿府博物館へ向かい「ヤマタネコレクション「華麗なる日本の美展 ~大観・松園から現代作家まで~」を見る。
先日の町田市立博物館での日本画展覧会でその存在を知った美術館。
初訪問だが、意外や意外、普通のビルの2階を美術館としていた。
特別展ということで、入場料千円だったがちと高いような気がした。

17:18 新幹線こだま号に乗って、東京へ戻る。ここでもICサービス利用。

18:47 東京駅到着。

明日より、個々の展覧会感想をアップの予定です。お付き合いいただければ幸いです。
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