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あいちトリエンナーレ2010 愛知芸術文化センター編

待望の「あいちトリエンナーレ2010」が、いよいよ昨日から始まっている。
初日は逃したけれど、今日は愛知芸術文化センターの展示を観て来た。
トリエンナーレの会場は大きく4つに別れているが、各会場間の移動距離はそれ程でもないし、公共交通機関の便も良い。それでも、1日ですべてを観て回るのは難しいと思った。
メイン会場と思われる愛知芸術文化センターに入ったのは11時頃。途中二時間強シンポジウムに参加したため、18時の閉場までずっとここにいた。ラ・リボットのパフォーマンス映像は、時間切れで少ししか観ることができなかった。

私の予想以上に見応えがある。海外の旬?かどうかは不明だが未知の作家による新作が、バンバン出展されているではないか。

芸文センター会場の作品は映像が多く全部観るとかなりの時間を要するので、時間には余裕を持って来場された方が良い。

まずは、10階の愛知県美術館会場から。
全部で12名の作家(コンビ)による作品を展示。
もっとも好印象だったのは、ハンス・オブ・デ・ピークの映像「staging Silence」2009年。ハンス・オブ・デ・ピークは、1969年生まれ、ブリュッセル出身。20分も観ていたとは思えないくらい映像の美しさと次々に移り行くモチーフ。まるで、魔法にかけられているかのようだった。
特にラストの荒涼たる雪と木々のシーンはその出現過程からして秀逸。敢えて制作小さな模型を置き換えて行くという行為を見せつつストーリー展開していく所がポイント。
モノクロ画面は抑制がきいていて、こちらの想像力を掻き立てる。
さわひらきの映像と似た雰囲気を持っているが、モチーフの見せ方が大きく異なる。
巨大なゴリラの親子?「HERO」を展示空間に出現させたのは、ジャン・ホァン。彼は2008年から2009年にかけて巡回した「アヴァンギャルド・チャイナ」展に参加していたが、あまりに不気味な作品で正視できなかった。
今日はあいちトリエンナーレ2010のキュレーター4名によるシンポジウムにも参加したが、ピエル・ルイジ・タッツィ氏は、本トリエンナーレ作品の中で印象に残った作品として、ジャン・ホァンを挙げていた。
牛の皮革よく観ると革だけではないを全面に使用した巨大な動物の母子と思しきぬいぐるみは、動物愛護か虐待へのメッセージなのか。存在もメッセージ性に関しても、もっともショッキングな作品だったと思う。そういえば、アヴァンギャルド・チャイナ展も建畠氏が監修されていた。


ツァイ・グオチャンは、開催3日前から制作を開始したトリエンナーレのための新作「美人魚」2010年と「Day and night」2009年を披露。
特に前者は制作過程を映像で同時に流して、いかにして巨大な平面作品が完成したのかを知ることができる。
大勢の観客が足を止めて制作映像を観ていたのが印象深い。
巨大な水槽に全裸の泳ぎ手が、水と戯れ、作家は水槽に貼りつけた和紙にその影を木炭で写し取る。
最後にいつものように、火薬で和紙を爆破し、ニュアンスを付加していく。

ファン・アラウホは、「フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル」と題した本を自身の絵画(油彩)で再現する。一見地味だが、よく観ると手のこんだ作品。帝国ホテルという所に、意味がある。愛知県犬山市にある明治村に帝国ホテルの遺構が展示されているのだが、ファン・アラウホはそれを意識した上で作品を制作しているのだ。

日本人では、志賀理江子による写真が面白いと思った。つい先日終了した森美術館の企画展で初めてプリントを拝見したが、今回の展示の方がより彼女の写真の個性や特徴を感じとることができた。
ちょっと、幻想的で時に怪異的な加工が施されている。

三沢厚彦の動物彫刻も螺旋状の衝立の影に動物達が次々に出現するという趣向。ここは、子供たちが走り回るははしゃぐはで大変なことになっていた。しかも、どういう訳か今日から手前にある4頭の白熊だけ撮影許可がおりたらしいのだが、どこにもその案内はなく、観客は白熊だけでなく他の動物も構わずバシバシ撮影していて、完全に無法地帯と化していた。
子供たちが鑑賞するのは良いのだけれど、会場を走り回るのだけは勘弁して欲しい。なぜ、親は注意しないのか。親の姿がまるで見えないのも怖い。このコーナーに限らず、会場のあちこちに小さな怪獣くんたちが、跋扈していたのには閉口した。
あの調子だと、近々作品が破壊される日も近いのではないか。事実、8階の宮永愛子さんの作品は、既に一部最初の状態ではなくなっていた。誰かが触ったり引っ張たりしたのだろう。
現に、私の目の前でお母さんに抱かれた赤ちゃんが、堀川ゆかりの塩粒が付着した天井から下がる糸を引っ張る瞬間を係の方に寸止めされていたが、監視の方の数が少なすぎて到底、秩序を保つことは難しそうに思えた。

松井紫朗は、グリーンの巨大なバルーンを制作。会場の中と外をバルーンでつなぐ。これは、中に入ることもできるが、私は未体験で、外から、上から眺めただけ。

フィロズ・マハムドの作品も社会的で政治的メッセージ性に富む。
軍国主義の象徴として戦闘機を穀物で覆い尽くした。
国民の生活、生命の源が戦闘機にとって変わる。世界には、戦争が戦闘機がごく身近なものとなっている国も存在するのだ。

8階の展示については、次回に続く。
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